*

自分の人生に責任をもつこと その2

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 アニメ, メディア, 映画,

stockfoto_40011017_S

昨日の続き。

よく作家(表現者)を神化することがあります。あまりに作品のファンになりすぎて、冷静に対峙できなくなってしまっている人をよく見受けます。でも考えてみて下さい。作品というのは人が作っているもの。そしてその作家だって生活のために働いているのだけのことなのです。それを神のようにあがめるなんてちょっとセンスがなさ過ぎ。神にされた作家本人だって迷惑以外のなにものでもありません。そこまで相手のことを想像できないで妄信してしまうのだから、単純に相手(作家)の気持ちもわからない自分勝手な人間として、世の人から嫌われいじめられるのだと思います。

作家だって人間、完璧ではないのです。楽しい作品を作ってくれた作家を尊敬こそはしても、神化するなんて言語道断。宗教だって妄信(盲信)を禁じているのに、神様でもない人間を神のように信じて「裏切られた」とかぬかすのはおかしい。「あんたのせいだ」と言われたって、作者は困るし、救われることは絶対にあり得ないでしょう。実は作家たちからは妄信的なファンほどやっかいなものはない。最大のお得意様でありながら、もっとも作家から忌み嫌われる存在でしかないのです。もし好きな作家がいるのなら、その作家に最低でも嫌われないような自分となっていく努力はすべきかと思います。

好きな作品、好きな作家のバックボーンを調べるのも良いでしょう。作家の人となりを洞察するのも良いでしょう。所詮人が作ったものなので、そんなに大したものではなかったりもします。相手を神化するのではなく、人として対峙していく工夫も必要です。そうしたら人が作った作品を研究するよりも、自分が作家(表現者)になったほうが良いに決まっています。インプットをアウトプットへ。これは書いてる自分も自身への今後の課題でもあります。

受け身では人生はどんどん悪い方へ向かいます。自分の人生は自分で切り開かなければいけない。作品はあくまでエンターテイメント。楽しませるために作られたもの。そこに浸りすぎれば現実逃避になりかねない。でも作品の中にたくさんの生きるヒントも含まれている。作品というものは人生を狂わせもし、逆に人生を豊かにもするものです。その明暗を選んでいるのは、観客の自分自身だと思います。なにを観ようがプラス・マイナスどちらかを選んでいるのは自分自身なのです。

誰かせいではない、自分の人生は自分で責任を取らなくてはいけないのです。

関連記事

『すーちゃん』女性の社会進出、それは良かったのだけれど……。

益田ミリさん作の4コママンガ 『すーちゃん』シリーズ。 益田ミリさんとも自分は同年代

記事を読む

アーティストは「神」じゃない。あなたと同じ「人間」。

ちょっとした現代の「偶像崇拝」について。 と言っても宗教の話ではありません。 先日妻

記事を読む

夢物語じゃないリサーチ力『マイノリティ・リポート』

未来描写でディストピアとも ユートピアともとれる不思議な映画、 スピルバーグ監督の『マイ

記事を読む

子どもが怖がる『クレヨンしんちゃん』

かつて『クレヨンしんちゃん』は 子どもにみせたくないアニメワースト1でした。 とにか

記事を読む

愛すべき頑固ジジイ『ロボジー』

2015年のゴールデンウィーク映画で『龍三と7人の子分たち』という映画があって、ジジイ達のコ

記事を読む

『赤ちゃん教育』涙もろくなったのは年齢のせいじゃない?

フランス文学の東大の先生・野崎歓氏が書いた育児エッセイ『赤ちゃん教育』。自分の子どもが赤ちゃ

記事を読む

『async/坂本龍一』アートもカジュアルに

人の趣味嗜好はそうそう変わらない。 どんなに年月を経ても、若い頃に影響を受けて擦り込ま

記事を読む

百年の恋も冷めた。映画版『超時空要塞マクロス』

1980年代、自分が10代はじめの頃流行った 『超時空要塞マクロス』が ハリウッドで実写

記事を読む

『否定と肯定』感情を煽るものはヤバい

http://hitei-koutei.com/[/caption] 製作にイギリスのBBC

記事を読む

『TOMORROW 明日』忘れがちな長崎のこと

本日8月9日は長崎の原爆の日。 とかく原爆といえば広島ばかりが とりざたされますが、

記事を読む

PAGE TOP ↑