*

マンガ原作でも世界中の大人が評価した『アデル、ブルーは熱い色』

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 アニメ, メディア, 映画:ア行,

t02200153_0396027513218613529

日本とフランスの文化は似てる。

カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞した『アデル、ブルーは熱い色』はグラフィックノベル(大人向けコミック)を原作にした映画。

同性愛の女学生の物語なので、日本で言うならボーイズラブものみたいなたぐいの作品なのかもしれない。

少女の恋愛ものにも関わらず、3時間という長尺のクレージーな映画。この長尺にだじろいでなかなか触手が伸びない作品ではあったが、やっとこさ鑑賞。

日本のマンガ原作ものはほとんどが若い人向けで、マンガチックな演出のまま映像化されるので、なかなか独自の作品としては観づらいもの。

このフランス映画は、ドラマチックな演出を排し、ドキュメンタリータッチで荒削りな作風。大人の鑑賞に堪えうる作品にしている。

クローズアップを駆使した映像は、自分たちの世界に留まった狭い視野の現れとして描かれているので、基本的には日本のマンガと、そうそう変わらない世界観なのだが、演出のセンスがいいので、世界的評価に繋がるんでしょうね。

フランスの若い子達は、自分の好き嫌いをハッキリ言えるのが偉いな~と感じてしまった。分からないことは多いだろうけど、とりあえず背伸びしてみせる姿勢。背伸びすることで、自然と身の丈が高くなっていくのでしょう。日本の若い子が、周りの目にビクビクしながら小さくなって言動しているのとはちと違う。

似たような世界観なのに、フランス人はずいぶん達観していて激しい。

ただもうすっかりオジサンになってしまった自分にとっては、若い女の子の恋愛なんてどーでもよかったりするのは本音でした。

まあエロとアートの間と言ったところでしょう。とにかく3時間の上映時間はやっぱりキツかった。

関連記事

それを言っちゃおしまいよ『ザ・エージェント』

JERRY MAGUIRE, Tom Cruise, Jonathan Lipnicki, 199

記事を読む

『6才のボクが、大人になるまで。』育児の恐れを緩和させる映画的時間旅行

『6才のボクが、大人になるまで。』と、邦題そのままの映画。6才の少年が18才になり、家を出て

記事を読む

『エイリアン』とブラック企業

去る4月26日はなんでもエイリアンの日だったそうで。どうしてエイリアンの日だったかと調べてみ

記事を読む

『3S政策』というパラノイア

『3S政策』という言葉をご存知でしょうか? これはネットなどから誕生した陰謀説で都市伝説のよ

記事を読む

『スーパーサラリーマン佐江内氏』世界よりも家庭を救え‼︎

http://www.ntv.co.jp/saenai/[/caption] 日テレの連続ド

記事を読む

ワーカホリックという病『アメリカン・スナイパー』

365日24時間いつでもご用命ください。不眠不休で対応致します。 なんとも頼もしい言葉

記事を読む

『miwa』世代を越えても響くもの

http://ticketcamp.net/live-blog/miwa-lyrics/[/cap

記事を読む

風が吹くとき

『風が吹くとき』こうして戦争が始まる

レイモンド・ブリッグズの絵本が原作の映画『風が吹くとき』。レイモンド・ブリッグズといえば『さ

記事を読む

『バンカー・パレス・ホテル』フランス人と日本人の文化的嗜好は似てる

ダメよ~、ダメダメ。 日本エレキテル連合という 女性二人の芸人さんがいます。 白塗

記事を読む

招かざる未来に備えて『風立ちぬ』

なんとも不安な気分にさせる映画です。 悪夢から覚めて、夢の内容は忘れても、 ただただ不安

記事を読む

『Ryuichi Sakamoto : CODA』やるべきことは冷静さの向こう側にある

http://ryuichisakamoto-coda.com/[/

『マイティ・ソー バトルロイヤル』儲け主義時代を楽しむには?

http://marvel.disney.co.jp/movie/t

『わたしを離さないで』自分だけ良ければいいの犠牲

今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ原作の映画『わたしを

『ブレードランナー2049』映画への接し方の分岐点

http://www.bladerunner2049.jp/[/ca

『トロールズ』これって文化的鎖国の始まり?

配信チャンネルの目玉コーナーから、うちの子どもたちが『トロール

→もっと見る

PAGE TOP ↑