9.11。アメリカ同時多発テロの日。

このテロのワールドトレードセンターで
父親を亡くした少年の話。

ある日突然父親を亡くしてしまった悲しみは深い。
映画作品でここまで亡くなった人の悲しみだけを
延々描いている作品は珍しいでしょう。

同時多発テロは実際に起こった事件。

人の悲しみのイデアは万国共通なので、
この家族の悲しみは理解できる。

ただ海の向こうの出来事であるが故、
日本人の自分たちからは、
あの9月11日がどんなものだったのかを
知りたいのですね。

アメリカ人はあの日の様子は、
実際に体験している出来事なので、
言わずもがな共通の理解がある。
なのでそこのところは端よって描かれているんです。

このテロに関しては、外国人である自分には
やはり「アメリカ政府が悪いからな~」などと
まったく温度の違う観点でとらえてしまう。

むしろ「津波で父を亡くしました」と
言われてしまった方が涙が出てしまうだろう。

この映画はアメリカ人の為の映画だなと。

この映画の特長は、カタルシスがないこと。
悲しい気持ちは、映画が始まったときから、
見終わった後まで変わらない。

突然家族を失う悲しみは
本当にこんなものだろう。
そう簡単に癒されるものではない。

映画自体にはこれといった救いはないのだけれど、
もしかしたらこれを観たアメリカ人達は、
この映画に救われているのかも知れません。