*

911。アメリカの為の救済映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い 』

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 映画:マ行

t02200165_0800060013061037103

9.11。アメリカ同時多発テロの日。

このテロのワールドトレードセンターで
父親を亡くした少年の話。

ある日突然父親を亡くしてしまった悲しみは深い。
映画作品でここまで亡くなった人の悲しみだけを
延々描いている作品は珍しいでしょう。

同時多発テロは実際に起こった事件。

人の悲しみのイデアは万国共通なので、
この家族の悲しみは理解できる。

ただ海の向こうの出来事であるが故、
日本人の自分たちからは、
あの9月11日がどんなものだったのかを
知りたいのですね。

アメリカ人はあの日の様子は、
実際に体験している出来事なので、
言わずもがな共通の理解がある。
なのでそこのところは端よって描かれているんです。

このテロに関しては、外国人である自分には
やはり「アメリカ政府が悪いからな~」などと
まったく温度の違う観点でとらえてしまう。

むしろ「津波で父を亡くしました」と
言われてしまった方が涙が出てしまうだろう。

この映画はアメリカ人の為の映画だなと。

この映画の特長は、カタルシスがないこと。
悲しい気持ちは、映画が始まったときから、
見終わった後まで変わらない。

突然家族を失う悲しみは
本当にこんなものだろう。
そう簡単に癒されるものではない。

映画自体にはこれといった救いはないのだけれど、
もしかしたらこれを観たアメリカ人達は、
この映画に救われているのかも知れません。

関連記事

『モアナと伝説の海』ディズニーは民族も性別も超えて

(C)2017 Disney. All Rights Reserved.[/caption]

記事を読む

『マトリックス』って続編はつまらないよね

映画『マトリックス』はSFアクション映画の転機になるような作品だった。もうカッコいいという言

記事を読む

『名探偵ホームズ』ストーリー以外の魅力とは?

最近、ジブリ作品が好きな自分の子どもと一緒に『名探偵ホームズ』を観た。 かつて『風の谷

記事を読む

マッドネエチャン・ミーツ『マッドマックス/怒りのデス・ロード』

大事なのは理屈じゃない、勢いなんだよ!! この映画『マッドマックス/怒りのデス・ロード』はそ

記事を読む

『耳をすませば』リア充映画?現実的な作品なのに

ジブリアニメ『耳をすませば』は ネット民たちの間では「リア充映画」と 言われているらしい

記事を読む

『マイレージ、マイライフ』失業、それもまた人生のチャンス。

イケア・ジャパンが従業員全員を 正社員化することを発表した。 非正規社員の立場の悪さ

記事を読む

現代のプリンセスはタイヘン!!『魔法にかけられて』

先日テレビで放送していた『魔法にかけられて』。 ディズニーが自社のプリンセスものを 皮肉

記事を読む

『幕が上がる』覚悟の先にある楽しさ

自分はアイドル文化や萌えとかよくわからない。だから『ももいろクローバーZ』の存在こそは知れど

記事を読む

デジタルデトックスのススメ『めがね』

荻上直子監督の前作『かもめ食堂』のヒットを受け継いで、ほとんどキャストも同じのこの映画『めが

記事を読む

『みんなのいえ』家づくりも命がけ

念願のマイホームを手に入れる。自分の土地を得て城を持つことを夢に描くのは、日本人独特の考え方

記事を読む

『やさしい本泥棒』子どもも観れる戦争映画

http://video.foxjapan.com/release/

『君たちはどう生きるか』誇り高く生きるには

今、吉野源三郎著作の児童文学『君たちはどう生きるか』が話題にな

『ラースと、その彼女』心の病に真摯に向き合ったコメディ

いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの人気者になったライアン・ゴズリング。

『メッセージ』ひとりが幸せを感じることが宇宙を変える

http://www.bd-dvd.sonypictures.jp/

『ハイドリヒを撃て!』実録モノもスタイリッシュに

http://shoot-heydrich.com/[/captio

→もっと見る

PAGE TOP ↑