*

『すーちゃん』女性の社会進出、それは良かったのだけれど……。

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 映画:サ行,

t02200152_0400027713047124047

益田ミリさん作の4コママンガ
『すーちゃん』シリーズ。

益田ミリさんとも自分は同年代。

身の回りをみても、
自分と同じ40代になって
結婚しない人が多いし、
もちろん子持ちはなおさら少ない。
こうなると社会問題。

男性の場合の多くは、
行動してないだけの場合が多いので、
壁はそんなに大きくないように思えるが、
女性にとっては深刻な問題。

男女雇用均等法が成立して、
女性がどんどん社会進出して行くのは
とても良いこと。

しかしその弊害で、仕事が急がし過ぎて、
プライベートにパワーをさく
余裕がなくなってしまう。

まだまだ日本は男性優位の社会。
女性が男性並の仕事に就くなら、
男性の倍以上のパワーが必要。

すーちゃんは別にそこまで上昇思考ではないけれど、
日常はやはり職場と家の往復だけで終わってしまう。

頑張って生きているのにうまくいかない。

男性が恋愛に踏み出せないのは、
自分自身の責任のような気がするけど、
女性の場合はもっと根深い問題がありそう。

マンガは独身女性の気持ちを
細やかにに伝えている。
笑えそうでいて笑えない。

共感できてしまう女性が多いのも
それはそれで問題かも。

このマンガは映画化もされました。

柴咲コウさんがすーちゃんを演じているので、
ちょっと美人すぎやしないか?
もっと普通っぽい人の方が
感情移入しやすいんじゃないか?
と思いましたが、美人が独り身というのが
余計問題の深刻さを感じさせました。

エッセイマンガは、深刻な状況を
オブラートにくるむ作用があります。
それで同じ問題を抱えている人にも
共感を得るのだと思います。

これをまた実際の役者さんで映像化すると、
またまた深刻な話に戻ってしまいます。

劇中ではクライマックスで矢野顕子さんと
パット・メセニーさん共作の曲、
『Prayer』がかかったりします。
そうなると、もう救われない感じまでしてしまいます。

女性の話なのに男性が演出したのも
問題だったのかもしれません。

せめて映画版ではもっと救いが欲しかったな。

関連記事

ホントは怖い『墓場鬼太郎』

2010年のNHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で 水木しげる氏の世界観も再評価された

記事を読む

『リング』呪いのフォーマットは変われども

http://www.sadako3d.jp/1/index.html[/caption]

記事を読む

『電車男』オタクだって素直に恋愛したかったはず

草食男子って、 もう悪い意味でしか使われてないですね。 自分も草食系なんで……。

記事を読む

『おさるのジョージ』嗚呼、黄色い帽子のおじさん……。

もうすぐ3歳になろうとするウチの息子は イヤイヤ期真っ最中。 なにをするにも否定するので

記事を読む

『コクリコ坂から』横浜はファンタジーの入口

横浜、とても魅力的な場所。都心からも交通が便利で、横浜駅はともかく桜木町へでてしまえば、開放

記事を読む

『SING』万人に響く魂(ソウル)!

http://sing-movie.jp/[/caption] 「あー楽しかった!」 イル

記事を読む

宇多田ヒカル Meets 三島由紀夫『春の雪』

昨日は4月になったにもかかわらず、 東京でも雪が降りました。 ということで『春の雪』。

記事を読む

『坂の上の雲』呪われたドラマ化

今なお根強い人気がある司馬遼太郎氏著の『坂の上の雲』。秋山好古と真之兄弟と正岡子規の三人を主

記事を読む

『幸せへのキセキ』過去と対峙し未来へ生きる

外国映画の日本での宣伝のされ方の間違ったニュアンスで、見逃してしまった名作はたくさんある。こ

記事を読む

『嫌われ松子の一生』道から逸れると人生終わり?

中島哲也監督の名作である。映画公開当時、とかく中島監督と主演の中谷美紀さんとが喧嘩しながら作

記事を読む

『Ryuichi Sakamoto : CODA』やるべきことは冷静さの向こう側にある

http://ryuichisakamoto-coda.com/[/

『マイティ・ソー バトルロイヤル』儲け主義時代を楽しむには?

http://marvel.disney.co.jp/movie/t

『わたしを離さないで』自分だけ良ければいいの犠牲

今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ原作の映画『わたしを

『ブレードランナー2049』映画への接し方の分岐点

http://www.bladerunner2049.jp/[/ca

『トロールズ』これって文化的鎖国の始まり?

配信チャンネルの目玉コーナーから、うちの子どもたちが『トロール

→もっと見る

PAGE TOP ↑