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『miwa』世代を越えても響くもの

公開日: : メディア, 音楽

http://ticketcamp.net/live-blog/miwa-lyrics/

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ソニービルで開催されている『サウンド・プラネタリウム』というイベントに行きました。プラネタリウムが映写された空間で、ハイレゾ音源の音楽を聴くという、とてもぜいたくな催しです。ナビゲーターは10代を中心に人気があるシンガーソングライターのmiwaさん。自身の曲もプログラムのトリでかかる。なんとそのmiwaさんの曲に、予想外にも自分は感動してしまった。miwaさんのような若い子向けの音楽に、40代の自分が心動かされるとはなんということか! 他にもマイケル・ジャクソンの『I just can’t stop loving you』とかもかかっていたにもかかわらず、miwaさんの曲がいちばんグッときた。

曲名は『希望の環(WA)』。彼女のアルバム『ONENESS』収録曲とのこと。ウィキってみると、東北復興のイベント用書き下ろし曲で、東北の中高生からmiwaさんにオファーがきて、ディスカッションしながらつくって、みんなで歌ったとか。確かにこの曲の大団円でコーラスが入るところが、突き抜けた気持ちよさがある。

これはこの曲に関わる中高生たちの想いがそのまま音になったのだろう。たとえば同じ曲をプロに歌ってもらったとして、それが技術は上であっても、きっとこのパワーは伝わらないのでしょう。東北の震災で傷ついた子供たちが、大好きなmiwaさんと一緒に曲を作って歌う。その特別な想いは、やっぱり不思議と伝わっちゃう。背景にたくさんのドラマがうかがえる。この曲、なんか普通の曲じゃないぞと直感したのは間違ってなかった!

思えばmiwaさんのような10代の青春応援ソングなんて、ホントに久しぶりにちゃんと聴いた。miwaさんは、昨年子どもたちと一緒に観た映画『ドラえもん』の主題歌も歌っていたし、人気があるんだな~とは感じていました。自分の子ども世代が聴く音楽だと思っていたので、とくに注目したことはなかった。でも曲が作られたいきさつを知れば、自分の感動の理由も納得。つまりは気持ちはホンモノだってこと。

自分が10代の頃も、やっぱりmiwaさんみたいな青春応援ソングを聴いていた。自分の頃は渡辺美里さんなんかが当てはまる。曲に共感したり、自分の非力な想いを託したりしたものです。時代は変われども、その年代が抱く感情は、いつの世も同じだとわかる。ただ、いつからか、そういった青春応援ソングが必要なくなり、あの頃夢中になって聴いていた曲にすら、なんであんなに好きだったんだろうと、すっかり冷めている自分になっていくことに気づく。それが「大人になる」ということなのかも知れないし、ある意味「感性の劣化」でもあるだろう。

10代のあの頃、夢も希望もあった。最近、すっかりショボくれてしまった自分に、miwaさんの曲が、10代の頃の気持ちを思い出させてくれた。灰色の記憶ばかりだと思っていた自分の10代。思い出させてくれた気持ちは、さほど悪いものではなかった。

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