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自粛もいいけど、それでは天才は生まれない

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 テレビ, メディア

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NHKのお笑い番組で、
お笑いコンビ「爆笑問題」が政治家ネタを
やろうとしたところ、事前に却下されたらしい

なにかしらの圧力はかかっていない
とのことで、あくまで自粛。

NHKの籾井勝人会長は以前発言していた。
「政府が右というものを、左とはいえない」

NHKは国会の承認を得て運営している公共放送。
国の流れに添うのは、ある意味当然なので、
とくに責め立てることではないかも知れない。

それでも昨年末の紅白では
サザンオールスターズが反体制的な歌を
堂々とうたってみせている。

そうみると特に国から圧力は
かかっていないとみていいだろう。

いろいろ言われていた、
政治がメディアを統制しているという噂も
ただの噂みたい。

それにそこまでの統制力が
今のところまだあるとも思えないし。

海外のアーティストは堂々と政治について
語ったり表現したりしているのに対し、
J-POPといったら、
家族や仲間、恋愛や感謝の念ばかり歌っていて
とてもつまらないな~と思っていたところの
サザンの歌だったので、
なんだ日本でも表現できるんだと
安心してしまいました。

もちろんラディカルすぎる表現は感心しないが、
さまざまな意見が飛び交うことはいいこと。

作品制作の企画会議などで、
社会風刺や政治的、
死生観などのテーマがあがると、
「誰に何を言われるかわからない」と
瞬殺で却下されてしまうらしい。

その誰かとは誰?
ネットの反応やクレーマー?

その匿名の誰かの声に怯えて、
創作が止まってしまう。
さしあたりのないテーマが選ばれていく。

表現とはアグレッシブなところが
なければはじまらない。

福島を取材していたライターさんの話で
「お前の報道は俺たちの現状と違う!!」と
クレームが入ったらしい。

その方も、まだまだ自分の知らないことも
あるのだろうから「ぜひ取材させてください。
あなたの声を全国に伝えますから」と
返事したとたん、音信不通になってしまったと聞きます。

ここで自分の声を上げるのは
またとないチャンスなのに、
匿名性がなくなると知った瞬間
沈黙を守ってしまうのです。

それでは事態は悪くなる一方。

日本人は黙っていることを美徳としているが、
発言すべき時はちゃんと発言しなければいけない。

NHKが自粛するのはともかく、
日本中どこもかしこも自粛しているだけで、
匿名のクレームを怯えているだけでは、
もう日本の文化は死んだも同然。

誰もまだ何も圧力かけていないのに
かん口令が自発的に実施されてしまっている。

それでは新しい才能や天才は、
芽が出ることがないどころか、
事前につぶされてしまう。

匿名のクレーマーがいちばん偉くなっちゃって、
メディアを牛耳ってしまっているみたい。

これじゃ何もかもつまらなくなるのは当然ね。

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