「 映画 」 一覧
『ケイコ 目を澄ませて』 死を意識してこそ生きていける
『ケイコ 目を澄ませて』はちょっとすごい映画だった。 最新作『夜明けのすべて』が話題になっている三宅唱監督の前作がこの映画。『ケイコ 目を澄ませて』にしても『夜明けのすべて』にしても、予
『アメリカン・フィクション』 高尚に生きたいだけなのに
日本では劇場公開されず、いきなりアマプラ配信となった『アメリカン・フィクション』。 最近の日本の映画公開の主流となっているシネコンでの上映スケジュールは、洋画作品の肩身がとてつもなく狭い
『不適切にもほどがある!』 断罪しちゃダメですか?
クドカンこと宮藤官九郎さん脚本によるドラマ『不適切にもほどがある!』が、放送開始とともに大きな話題となった。自分は日本のテレビドラマはほとんど観ないし、かなり地味な印象のこのドラマはスルーして
『デューン 砂の惑星 PART2』 お山の大将になりたい!
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演の『デューン』の続編映画。超巨大製作費でつくられた超オタク映画。前作は気難しいおじさんが好みそうな理屈責め全開のASD映画だった。長すぎる説明
『マーベルズ』 エンタメ映画のこれから
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の最新作『マーベルズ』が不振というニュースが流れてきた。なんでもマーベルシリーズ最低の興行成績だとか。確かにハリウッド映画のスーパーヒーローもの疲
『髪結いの亭主』 夢の時間、行間の現実
映画『髪結いの亭主』が日本で公開されたのは1991年。渋谷の道玄坂にある、アートを主に扱う商業施設『Bunkamura』、その中にある映画館『ル・シネマ』でこの映画を観た。この映画が気に入って
『PERFECT DAYS』 俗世は捨てたはずなのに
ドイツの監督ヴィム・ヴェンダースが日本で撮った『PERFECT DAYS』。なんとなくこれは映画館で観た方がいいような気がして劇場へ足を運んだ。集まっている客層は中高年以上がほとんど。もしかし
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー volume 3』 創造キャラクターの人権は?
ハリウッド映画のスーパーヒーロー疲れが語られ始めて久しい。マーベルのヒーロー映画シリーズMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)もまだまだ続編が発表されている。自分もMCU全盛期は、新作
『ショーイング・アップ』 誰もが考えて生きている
アメリカ映画の「インディーズ映画の至宝」と言われているケリー・ライカート監督の『ショーイング・アップ』。現在劇場公開中の『ファースト・カウ』も話題で、イケてる感に煽られてしまう。『ファースト・