『オッペンハイマー』 自己憐憫が世界を壊す
クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』を、日本公開が始まって1ヶ月以上経ってから映画館で観た。コロナ禍以降から、洋画ファンがすっかり映画館で映画を観なくなってしまった。客足の少ない
『哀れなるものたち』 やってみてわかること、やらないでもいいこと
ヨルゴス・ランティモス監督の最新作『哀れなるものたち』が日本で劇場公開された2024年1月、SNSでは絶賛の声の嵐となった。なんだか小難しい考察が流れてくるので、すこし難解な作品なのかもしれな
『ケイコ 目を澄ませて』 死を意識してこそ生きていける
『ケイコ 目を澄ませて』はちょっとすごい映画だった。 最新作『夜明けのすべて』が話題になっている三宅唱監督の前作がこの映画。『ケイコ 目を澄ませて』にしても『夜明けのすべて』にしても、予
『アメリカン・フィクション』 高尚に生きたいだけなのに
日本では劇場公開されず、いきなりアマプラ配信となった『アメリカン・フィクション』。 最近の日本の映画公開の主流となっているシネコンでの上映スケジュールは、洋画作品の肩身がとてつもなく狭い
『不適切にもほどがある!』 断罪しちゃダメですか?
クドカンこと宮藤官九郎さん脚本によるドラマ『不適切にもほどがある!』が、放送開始とともに大きな話題となった。自分は日本のテレビドラマはほとんど観ないし、かなり地味な印象のこのドラマはスルーして