『アベンジャーズ』 和を重んじるのと我慢は別
公開日:
:
最終更新日:2021/08/17
映画:ア行

マーベルコミックスのヒーローたちが大集合する
オタク心を鷲掴みにするお祭り映画。
既にパート3まで制作予定があり、
3作目は2部構成になるらしいので、
ようはあと新作3作が準備中。
各キャラクターの作品も含めると、
いまの構想を観客が消化するまで、
何本映画観なくちゃいけないの!?
この1作目の『アベンジャーズ』まで、
ちょっと大急ぎで各キャラクターの主演作品が
作られたような気がして、
ちょっと商魂優先がハナニツクところも否めない。
まあ、自分も知っててのせられてるのだけれど……。
ヒーローが集まると、単体の作品では
観客はその作品の主人公が正しいと思って、
主人公の視点で映画を観ていくわけだが、
ヒーローたちが集まると、喧嘩したり
時々闘ったりする。それが面白い。
正義の味方といっても、
それぞれ微妙にアプローチが違う。
ディスカッション好きのアメリカ人が
討論する代わりにアクションで魅せる。
それで無機質なスーパーヒーローに
血の通った魅力がでてくる。
悪を倒すと一言で言っても、みんな個性が違う。
目的は一つだが、意見は様々。
ただ、彼らの討論は、
お互いの才能を尊重があってのこと。
リーダーだろうが年上だろうが、
思ったことはその場で発言していっても、
基本は尊重し合っているので、
そこで尾をひくことはない。
みんなが言い争っている姿も
見せ場だったりする。
日本人はディスカッションは苦手。
「長いものには巻かれろ」と、
力のある人に媚びへつらい、
自分の意見や考えは、表向きには語ることはない。
そうするとストレスがたまる。
お客様第一主義がいきすぎ、
過剰なサービスに慣れきった日本人。
自分に厳しくなると、さらにもっと他人にも厳しくなる。
我慢を強いられる仕事をすると、逆の立場になった場合、
もっとキツいことを他人に要求したりする。
コンビニスタッフを土下座させる
モンスター客がでてくるのも然り。
コンビニ店員だって、客にむちゃいわれたら
「えー」って断る権利もあるはず。
そこを我慢しちゃうから、
よそで精神的復讐をしてしまう。
じつはサービス過剰が、
日本の閉塞感の原因ではないかと感じている。
日本人はもっと自分に正直になって
イヤなものはイヤと発言していくべき。
それで仕事を失っても、
果たしてその仕事が自分の本当の幸せと直結しているのか?
そんな媚びへつらうことを要求する人に
ついていく以外にも道はあるんじゃないのかな?
まあ、日本の正社員でないと
生活していけないようなシステムも
良くないんだと思う。
正社員と非正規社員の国からの
恩恵の差が激しすぎる。
だから日本人は正社員以外の道は考えないし、
そのためにはどんなことでも我慢しちゃう。
アメリカ人のディスカッション好きはいきすぎだけど、
日本人ももっと堂々と自分の意見を発信していくべき。
そのとき、去る者もあるけれど、真の味方もみつかるはず。
スーパーヒーローのような爽快な生き方も夢じゃない!!
と、子どもっぽい趣味を正当化する意見をまとめてみました。
関連記事
-
-
モラトリアム中年の悲哀喜劇『俺はまだ本気出してないだけ』
『俺はまだ本気出してないだけ』とは 何とも悲しいタイトルの映画。 42歳
-
-
それを言っちゃおしまいよ『ザ・エージェント』
社会人として働いていると「それを言っちゃおしまいよ」という場面は多々ある。効率や人道的な部分で、これ
-
-
『動くな、死ね、甦れ!』 過去の自分と旅をする
ずっと知り合いから勧められていたロシア映画『動くな、死ね、甦れ!』。自分ものこの映画はタイト
-
-
『哀れなるものたち』 やってみてわかること、やらないでもいいこと
ヨルゴス・ランティモス監督の最新作『哀れなるものたち』が日本で劇場公開された2024年1月、
-
-
『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』 黒歴史を乗り越えて
カナダ映画の『アイ・ライク・ムービーズ』がSNSで話題になっていた。自分のSNSはほとんどが
-
-
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 それは子どもの頃から決まってる
岩井俊二監督の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を久しぶりに観た。この映画のパロ
-
-
ワーカホリックという病『アメリカン・スナイパー』
365日24時間いつでもご用命ください。不眠不休で対応致します。 なんとも
-
-
『Ryuichi Sakamoto | Opus』 グリーフケア終章と芸術表現新章
坂本龍一さんが亡くなって、1年が過ぎた。自分は小学生の頃、YMOの散会ライブを、NHKの中継
-
-
『ヴァンパイア』お耽美キワもの映画
映画「ヴァンパイア」録画で観ました。岩井俊二がカナダで撮った映画です。ものすごく
-
-
『アメリカン・ビューティー』幸福か不幸か?
アカデミー賞をとった本作。最近ではすっかり『007』監督となった映像派のサム・メ
