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『あさが来た』 はるがきた⁉︎

公開日: : 最終更新日:2016/07/22 テレビ, ドラマ, メディア

http://www.asahi.com/

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NHK『連続テレビ小説』の『あさが来た』に遅ればせながらハマってしまった。

放送当初より自分の周囲では評判が良く、「主演の波瑠さんがかわいい」と、同性の方から人気が高い。若い頃「お嫁さんにするなら、同性に好かれている人を選びなさい」と言われたのを思い出した。自分が年末ふと観た『となりのシムラ』というコント番組に波瑠さんが出演していました。波瑠さん、コメディセンス高いのね! お笑いの大御所・志村けんさんとの掛け合いでも引けを取ってない。自分はコメディセンスの高い役者さんはすぐ尊敬してしまいます。山田洋次監督も言ってましたが、「観客を泣かすのは、実はそれほど難しいことではなく、本当に難しいのは人を笑わすこと」だと思います。勢いだけの笑いではなく、コントや落語のような綿密な計算の上の笑いで、観客を自然に笑わすことができるのは、そうとうのセンスが必要だと。そんな波瑠さんの人気作『あさが来た』を観ないわけにはいかない。年末年始にいままでの放送分の総集編を放送していたので、イッキに観てしまった!

波瑠さん演じる主人公・白岡あさのモデルは、男尊女卑が色濃い100年前の日本の女実業家・広岡浅子。実在する本人の写真をみると、やっぱりガッチい。男顔負けどころか、男を従える女漢といった、たくましい印象。これをかわいらしい波瑠さんが演じることに意味がある。波瑠さんの見た目が華奢でも、芯の強い貫禄のある存在感が、次々とのしかかる困難を乗り越え、女だからとなめてかかる男どもを次々と仲間にしていく主人公・あさの姿に説得力をあたえる。朝の連続テレビ小説はこうでなくちゃ!

最近のエンターテイメント作品は、世界的に女性が活躍するものが増えてきた。日本では、ドラマや映画など、文化的なものに興味を持つのはほとんど女性。最近まで世の男どもは、仕事ばかりの人生だった。なので男を主人公にはせず、女性を活躍させるのは、客層を意識すれば当然のこと。スタジオジブリなんかは、早いうちから男性客はターゲットから外して、女性のために映画を作っていた。昨年の海外のヒット作品の多くは、女性が主人公。『マッドマックス』やら『スターウォーズ』ですら、女性が主人公になっている。女性が悪漢を叩きのめす姿に、最高のカタルシスを感じるようになってしまった。

ヒットする物語が内包しているテーマは、やがて現実となっていく。そうなると男の活躍する場は、本当になくなっちゃう。せいぜい、頑張る女性のジャマにならないようにするだけ? 玉木宏さん演じるあさのダンナのように、優しく見守って、理解してあげるのがベストな立ち位置なのかもしれない。『あさが来た』をはじめ、最近のヒロイン像というのは、ただ強いだけではなく、女性らしさがある。女性が目指す世界は、生活に密着したもの。美味しいものが食べられ、質素でも綺麗なものが揃い、子どもたちが育てやすい世界。だから男社会の古い考えは通用しない。男を乗り越える力はあれど、彼女たちの目的は「みんなが幸せになること」。けっしてカネや名誉のために働くのではない。それが結果的に力となっていく。本来、人が闘う理由はそこにある。人生には闘わなければならない困難は、ほっといてもやってくる。ものごとの本質から逃げずに闘う強さ。戦いのための戦いではないのだ。

エンターテイメントが優しく強いヒロインを求めている!

さて、『あさが来た』の後半戦の放送が始まるゾ。あえてこの作品のモデルの伝記は調べずに、主人公・あさとともに冒険の旅に出よう!

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