ファンとクリエーターの境目とは?
自分は若い頃、
映像の専門学校へ通ってました。
学校へ通う目的と言うのは様々です。
こういった資格の無いクリエーターの学校は
漠然と通ったのでは、あまり効果的ではない。
学校に集まるのは
一般的に映像作品のファンが多い。
なんとなく映画監督になりたいという
おぼろげな夢を抱いている。
別段作りたいものがある訳ではない。
そもそも有名になるくらい活躍する人は、
最初から学校で教わろうとは考えない。
好きな作品があるなら、
そこの制作会社や監督に
直に会いに行ったりして、
早々と現場に潜り込んでいる。
自分も含めて、
学校で何かを教わろうという
受け身のスタンスでは、そもそもアウト。
ただ、学校にもプロで活躍している人が
紛れ込んでいることがある。
それは大抵、自分の表現の確認のため。
ファンとクリーエーター。
似て非なるもの。
ファンは好きな作品を
好きすぎて研究してしまう。
頭が固まって、
それ以外はありえないくらい
神格化してしまう。
もうこうなったら怖くて何も作れない。
クリエーターの人は、
理屈より先に手が動いている。
まずカタチにしてみて、
違和感がないかどんどん試行錯誤していく。
頭で考えているものと、
実際カタチになっているもの。
作ってみないと分からないものもある。
しっくりいかなければどんどん破壊していく。
モノ作りとは本来そういったもの。
壊す決断は、創造するときに不可欠。
うまく行かなかったら都度、軌道修正。
決断力がつくので、人間的にも魅力がでてくる。
もっとも重要なのは、
当初の青写真通りに、正確に作ることではない。
多くの人に受け入れられる作品を作ること。
凄くなる人は学校へ行く前に、
すでに始めているのです。
関連記事
-
『3S政策』というパラノイア
『3S政策』という言葉をご存知でしょうか? これはネットなどから誕生した陰謀説で
-
はやいことに三代目『いないいないばぁっ!!』『みいつけた!』
小さい子どもがいる家の 朝の定番番組はNHK Eテレ。 ホントは朝はニュースとかみ
-
『クレヨンしんちゃん』 子どもが怖がりながらも見てる
かつて『クレヨンしんちゃん』は 子どもにみせたくないアニメワースト1でした。 とにか
-
王道、いや黄金の道『荒木飛呂彦の漫画術』
荒木飛呂彦さんと言えば『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの漫画家さん。自分は少年ジ
-
『映画から見える世界 上野千鶴子著』ジェンダーを意識した未来を
図書館の映画コーナーをフラついていたら、社会学者の上野千鶴子さんが書いた映画評集を見つけた。
-
「天才」という名の苦悩
天才。 なんと魅力的な言葉だろう。 誰もが天才に憧れ、いつかはなってみたいと
-
『東京ディズニーランド』お客様第一主義の行方
自分はディズニーランドは大好きです。 子どもたちも喜ぶし、 自分も子どもみた
-
自粛もいいけど、それでは天才は生まれない
NHKのお笑い番組で、 お笑いコンビ「爆笑問題」が政治家ネタを やろうとした
-
『作家主義』の是非はあまり関係ないかも
NHKでやっていたディズニーの 舞台裏を描いたドキュメンタリー『魔法の映画はこ
-
日本人が巨大ロボットや怪獣が好きなワケ
友人から「日本のサブカルに巨大なものが 多く登場するのはなぜか考えて欲しい」と