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『レザボア・ドッグス』チャンスをつかむには、せっかちさんの方がいい

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:ラ行

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新作準備の『ザ・ヘイトフル・エイト』
の脚本流出で制作中止を発表し、
先日それを撤回した
クエンティン・タランティーノ監督。

マニアックなオタクは、研究者に近いので、
なかなかクリエイティブな方向で
開花することは稀なのです。

このタランティーノ監督は例外でしょう。

彼の映画やサブカルチャーに対する愛は深い。
知り尽くしているが故に、
目利きになっているといっていい。

この『レザボア・ドッグス』は最初、
監督本人が主演で自主映画として
作られていたそうです。

それが俳優のハーベイ・カイテルの目にとまり、
プロの役者でリメイクされたのが本作。

ちゃんと劇場にのる映画になると決まった
若きタランティーノは、早く映画をカタチしたくて
イライラしていたそうです。

制作費が集まらないなら、
16ミリでも撮ってやるという意気込み。

ハーベイ・カイテルが
「金なら集めてやるから、
ちゃんと35ミリで撮らなきゃダメだ」
と説得したらしいです。

そしてハーベイが本作の脚本を
紹介したらすぐ人もお金も集まったと聞きます。

「オレの映画の制作費はB級だが、脚本は超A級だぜ!」

タランティーノの言葉。
まったくその通り。

チンピラの世界を描いていながら、
文学的な構成で、
バイオレンス映画なのにも
関わらず知的な趣の彼の作品。

音楽の選択など素材集めのセンス良い。
オシャレ。

彼の名はハリウッドで噂となり、
新作の脚本ができると、
有名な役者がギャラに関わらず
出演したいとラブコールが来るほどに。

これならいけると、
後続する世界中の自主制作映画が
このスタイルをマネした。

でも、ただカタチだけマネしたって仕方がない。

当時のタランティーノ、
自分の才能に手応えを感じていたのでしょう。
それが思い込みでないところも冷静。

この機を逃さないぞという意気込みと、
行動力はもの凄かったと想像できます。

チャンスと才能と努力が重なったとき、
もの凄いパワーが炸裂して動き出す。

こんな奇跡的瞬間は、じつは偶然ではなく、
地道な努力あってのことだと思います。


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