*

『サマーウォーズ』 ひとりぼっちにならないこと

公開日: : 最終更新日:2021/09/04 アニメ, 映画:サ行

昨日15時頃、Facebookが一時的にダウンした。
なんでもハッカー集団によるものだったらしい。

SNSなんてあってもなくても
人間的生活にはあまり関係がないはずなのに、
いつの間にかヒマがあればスマホを
のぞいたりする習慣がついてしまった。
でもこの行動にあまり意味はない。

だからFacebookがつながらないのなら、
他の事しようとすぐ気持ちが変わる。

SNS上の溢れんばかりの情報に溺れると、
なんとなく人とコミュニケーションを
とったように錯覚するが、
結局ひとりぼっちで画面に向かっているだけ。

ネットの交流と、実際に人と会って話すのとでは
自分の体に異なった影響を与えているのを感じる。

ネットの交流は、ただただ疲れて、
イライラも募りだすのに対し、
人と実際に話をすると、
それはそれで疲れるのだが、
なにか清々しい疲労だったりする。

悩み事がある場合、
誰かに聞いてもらうだけで
意見をもらわずとも殆ど解決してしまう
なんて経験もよくある。

人と人とが会話をすることで、
なにかお互いの脳にプラスになるものが
無意識のうちに発生しているのかも知れません。

『サマーウォーズ』は、
いま新作を発表すれば、
どれも話題作になる細田守監督作品。

昨今の日本作品にしては珍しく、
原作なしのオリジナルストーリー。
細田監督の名匠ぶりを確定づけた作品。

案外自分の周りの女性から評判が悪かった。
主人公の女の子が、自分がモテてるのをわかっていて
男の子たちを利用している姿が不快だったのか?

この映画、小津安二郎映画と
ハリウッド映画『マトリックス』が
足して二で割ったような作品。

相反するハイテクとアナログ両者の
魅力について大いに考えさせられる。

それこそ名前が『OZ』というバーチャル空間に
その人のすべての情報が入力されて、
それがハッキングされれば、
その人のアイデンティティーが
すべて盗まれてしまうという、
実際に起こりかねない話。

主人公の家は名家の大所帯。
アニメとは思えないくらい、
いち画面の中に大勢が配置される。

良い映画の条件に、
同年代の人ばかりが出てこないこと
というのがあげられる。
この作品はあらゆる年代が登場する
アニメとてはホントに珍しい作品。

この作品のテーマは
「ひとりぼっちにならないこと」。

人間、ひとりになるとロクなこと
考えないものです。
誰かと話す事で、ネガティブな思考も
ポジティブに変換される。

どんなに科学やITが進化しても、
こんなものは生き物の歴史の中に
そもそもなかったもの。
本来なくても良いものなのかもしれない。
むしろそんなもの長時間触れる事による
悪い副作用が、これから見えてくるでしょう。

人と人とが会話をする事に
よって生まれる治癒効果。
自分はこれを信じたい。

 

関連記事

『火垂るの墓』 戦時中の市井の人々の生活とは

昨日、集団的自衛権の行使が容認されたとのこと。 これから日本がどうなっていくのか見当も

記事を読む

no image

『精霊の守り人』メディアが混ざり合う未来

  『NHK放送90年 大河ファンタジー』と冠がついたドラマ『精霊の守り人』。原作は

記事を読む

『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』 試されるロボット愛

Netflixで『機動戦士ガンダム』の新作がつくられた。『機動戦士ガンダム』といえば、自分た

記事を読む

『名探偵ピカチュウ』日本サブカル、これからどうなる?

日本のメディアミックス作品『ポケットモンスター』を原作に、ハリウッドで製作された実写映画『名

記事を読む

『銀河鉄道の夜』デザインセンスは笑いのセンス

自分の子どもたちには、ある程度児童文学の常識的な知識は持っていて欲しい。マンガばかり読んでい

記事を読む

『インサイド・ヘッド』むずかしいことをゆかいに!!

ピクサーの2015年作品『インサイド・ヘッド』。ものすごい脚本だな〜、と感心してしまう映画。

記事を読む

『マッドマックス フュリオサ』 深入りしない関係

自分は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が大好きだ。『マッドマックス フュリオサ』は、そ

記事を読む

no image

『ローレライ』今なら右傾エンタメかな?

  今年の夏『進撃の巨人』の実写版のメガホンもとっている特撮畑出身の樋口真嗣監督の長

記事を読む

『耳をすませば』 リアリティのあるリア充アニメ

ジブリアニメ『耳をすませば』は ネット民たちの間では「リア充映画」と 言われているらしい

記事を読む

『君たちはどう生きるか』 狂気のエンディングノート

※このブログはネタバレを含みます。 ジャン=リュック・ゴダール、大林宣彦、松本零士、大

記事を読む

『ナミビアの砂漠』 生きづらさ観察記

日曜日の朝にフジテレビで放送している番組『ボクらの時代』に俳優

『サタンタンゴ』 観客もそそのかす商業芸術の実験

今年2025年のノーベル文化賞をクラスナホルカイ・ラースローが

『教皇選挙』 わけがわからなくなってわかるもの

映画『教皇選挙』が日本でもヒットしていると、この映画が公開時に

『たかが世界の終わり』 さらに新しい恐るべき子ども

グザヴィエ・ドラン監督の名前は、よくクリエーターの中で名前が出

『動くな、死ね、甦れ!』 過去の自分と旅をする

ずっと知り合いから勧められていたロシア映画『動くな、死ね、甦れ

→もっと見る

PAGE TOP ↑