*

高田純次さんに学ぶ処世術『適当教典』

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 テレビ, メディア,

t02200147_0664044313112818939

日本人は「きまじめ」だけど「ふまじめ」。

決められたことや、過酷な仕事でも
我慢してやりこなす「きまじめ」な国民性だけど、
足下の問題や、家族や社会の問題を
きちんと考えないで逃げてしまう。
政治家や誰かがやってくれるだろうと
他人任せにする「ふまじめ」さも合い備えている。

これらが進めば、どんどん自分の首が絞まっていく。
今の日本の状態がそれ。

どちらかに行き過ぎず、適当な塩梅がちょうどいい。
仏教で言うところの中道でしょうか。

そんないま、高田純次さんの発言が再評価されている。

東京の街行く人々は
みんな無表情で冷たく日々を暮らしている。
先行きの見えない暗い毎日。
ともすると、すべてがネガティブに見えてしまう。

高田純次さんというと適当芸人として有名。
高田さんの適当な発言に、みんなクスッとし、
「あ、適当でいいんだ」と励まされもする。

そんなに深刻にとらえる事もない。
生きていれば何とかなるさ。
活路も見出せるさ。ケセラセラ。

ただ、高田純次さんの適当は、
実はただ適当なだけではない。
道理を突いているのです。

1980~2000年くらいまで、日本のテレビでは
コメディアンをいじめて笑うと言う、
陰湿な笑いが流行っていた。

当然、高田純次さんも理不尽な
ヒドイ目にあわされてきた。

文章の行間から、その屈辱や辛さを乗り越えた
たくましさが伝わってくる。

適当と言っても、いつも人を笑わせようとしている
相手を思いやる心にもとれる。

くだらない事言ってるヤツには、
もっとくだらないこと言って、
「お前の考えくだらないぞ」と遠巻きに教えてる。

実は高田純次さんの娘さんが、妻と同級生で、
学校行事で実際の高田純次さんを見かけた事があるそうです。

高田さんはルックスも良いのですが、
もの静かで、本当にダンディでカッコ良かったそうです。
良い意味で他のお父さんとは違っていたそうです。

タレントのオーラとは、目立つと言う事ではないと思います。
自分自身が看板となる覚悟そのものではないでしょうか。

適当の中には、人生の厳しさを乗り越えた強さがあるのです。

そういえばこの本を読んでいて、
高田さんが役者を目指す前の職業に
グラフィックデザイナーというのがありました。

なんだ、自分と同業。
勝手に親近感が湧いてしまいました。

関連記事

『反社会学講座』萌えアニメも日本を救う!?

まじめなことにユーモアをもって切り込んでいくのは大切なことだ。パオロ・マッツァリーノ氏の考え

記事を読む

『トランスフォーマー/ロストエイジ』最新技術のお披露目の場

ドルビーアトモスのAVアンプを探していると、この『トランスフォーマー/ロストエイジ』の見せ場の映

記事を読む

『硫黄島からの手紙』日本人もアメリカ人も、昔の人も今の人もみな同じ人間

クリント・イーストウッド監督による 第二次世界大戦の日本の激戦地 硫黄島を舞台にした戦争

記事を読む

『マイマイ新子と千年の魔法』真のインテリジェンスとは?

近年のお気に入り映画に『この世界の片隅に』はどうしも外せない。自分は最近の日本の作品はかなり

記事を読む

トップアイドルだからこそこの生活感!!『もらとりあむタマ子』

ダメ男というのは笑えるが、ダメ女というのはなかなか笑えない。それは世間一般の潜在意識の中に「

記事を読む

風が吹くとき

『風が吹くとき』こうして戦争が始まる

レイモンド・ブリッグズの絵本が原作の映画『風が吹くとき』。レイモンド・ブリッグズといえば『さ

記事を読む

『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』夢を現実にした最低で最高の男

©︎東北新社 Lisenced by東北新社[/caption] 芸能界は怖いところだよ。よ

記事を読む

メジャーだって悪くない!!『ターミネーター2』

今年の映画業界はビッグネームの続編やリメイク・リブート作で目白押し。離れてしまったかつての映

記事を読む

『TOMORROW 明日』忘れがちな長崎のこと

本日8月9日は長崎の原爆の日。 とかく原爆といえば広島ばかりが とりざたされますが、

記事を読む

『クラフトワーク』テクノはドイツ発祥、日本が広めた?

ドイツのテクノグループ『クラフトワーク』が 先日幕張で行われた『ソニックマニア』に出演しま

記事を読む

『Ryuichi Sakamoto : CODA』やるべきことは冷静さの向こう側にある

http://ryuichisakamoto-coda.com/[/

『マイティ・ソー バトルロイヤル』儲け主義時代を楽しむには?

http://marvel.disney.co.jp/movie/t

『わたしを離さないで』自分だけ良ければいいの犠牲

今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ原作の映画『わたしを

『ブレードランナー2049』映画への接し方の分岐点

http://www.bladerunner2049.jp/[/ca

『トロールズ』これって文化的鎖国の始まり?

配信チャンネルの目玉コーナーから、うちの子どもたちが『トロール

→もっと見る

PAGE TOP ↑