『東京ディズニーランド』お客様第一主義の行方
自分はディズニーランドは大好きです。
子どもたちも喜ぶし、
でもそうそう来れないなという
クタクタになって帰路につく。ここは毎日がお祭り。
ひとときの夢をみさせてくれる。先日テレ東の番組『カンブリア宮殿』で
東京ディズニーランドを経営している
オリエンタルランドが特集されていた。ディズニーランドはアメリカの
エンターテイメントの大御所。それを極東の日本の小さな会社だった
ディズニーと契約を結ぶまでは
エンタメもアメリカに習うべきと、
なんとしても権利を得ようと
厳しいもので、それを構築するのに
相当の時間が費やされたと想像つきます。今、東京ディズニーランドのサービスは
本家アメリカよりも優れているでしょう。お客様第一主義。
ここで不快な思いをすることは皆無に等しい。ゲスト(客)はキャスト(従業員)たちに
おおいにおだてあげまつられ、
いい気分になって楽しんでいく。
素晴らしいことだ。
キャストもほとんどがアルバイト。
アルバイトがこれだけ自責をもち、
サービス精神に至るのも、
みなそれぞれがディズニーのファンだから。
働いている人も、来る人も、
みんなディズニーが好き。
アルバイトのスタッフもみな
自分の仕事に誇りをもっている。
こんな企業は他にはない。
ここではブラックなんて存在しない。
でもこんなに良くしてもらっちゃうと、
そのしわ寄せがどこかでくるんじゃないかと
うがった心配をしてしまう。
アメリカのディズニーランドは
ここまでお客様第一主義ではない。
自分もここまでサービスしてもらわなくとも
充分楽しめると感じている。
このお客様第一主義、
日本のサービス業の客対応がどんどん
お客様第一主義になっていく。
日本人が弱っていったようにも感じる。卑屈に下僕となってしまうことによって、
働く人の心が荒み、
なってしまうかも知れない。「俺は毎日これだけ我慢してるんだ!
だからお前も苦しめ!!」というロジック。ディズニーランドは、
客と従業員の「ディズニー愛」という
はじめて成立するエンターテイメント。この「愛」を無視して、
表面だけのサービスをマネしても
どんどん苦しくなるだけ。日本の過剰な「お客様第一主義」サービスに
そろそろ歯止めをかけないと、
かえってみんなが苦しくなってしまうような
気がしてしまいます。
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