*

『ガンダム Gのレコンギスタ』がわからない!?

公開日: : 最終更新日:2019/06/15 アニメ

 

「これ、ずっと観てるんだけど、話も分からないし、
セリフも何言ってるか分からないんだよね~。
だから何が起こってるのかサッパリ分からない」

『機動戦士ガンダム』シリーズの元祖監督である
富野由悠季氏による最新シリーズ
『ガンダム Gのレコンギスタ』を観ているとき、
妻の冷たい視線を感じたので、
言い訳として自分が放った言葉。

妻に言わせれば「それは正しい感性だ」とのこと。
そもそもこのような娯楽は、一般性が低いジャンル。

内容自体が分からなくとも、
キャラクターの絵が好きだったり、
登場するロボットが好きだったりすることで
なんとなく観れてしまうもので、
それが10代の頃だと、完全に刷り込みで
「良いもの」と勘違いしてしまうらしい。

内容はというと、
モビルスーツというロボットに乗って
戦争こそはしているけれど、
そこは若い男女が共同生活を送る
部活やサークルの合宿生活に似ている。

自分もいいオジサンになったので、
こういった共同生活にトキメく心理は
とっくに忘れてしまった。
なのでご老体の富野監督がこの若い感覚を
未だに持っていることが凄い。

『Gのレコンギスタ』には
オレンジ色の髪のアイーダというお姫様が登場する。
ウチの6歳の娘はアイーダが好きらしい。

女子は「お姫様」というだけでひいき目になってしまう。
しかしながらこれは女子の心をも
つかんでいるわけだからなかなか侮れない。

この新作『ガンダム』、オジサンにはちっとも分からないが、
そもそも富野監督が今の若い子に向けて作ったと
豪語しているので、それはそれでいいのでしょう。

エンディングテーマの作詞は富野監督のペンネーム
「井荻隣」で書かれているが、とても前向きでいイイ。

今の大人、つまり我々の世代が
あまりにふがいないから、もうこの世代は見捨てて、
若い子達に向けての老兵からのメッセージなのでしょう。

理論理屈ばかりごねてないで、行動しろ!!
ってことなんでしょうね。

関連記事

『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 』  若手女流監督で人生の機微が!

言わずもがな子ども達に人気の『ドラえもん』映画作品。 『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団

記事を読む

『葬送のフリーレン』 もしも永遠に若かったら

子どもが通っている絵画教室で、『葬送のフリーレン』の模写をしている子がいた。子どもたちの間で

記事を読む

『チェンソーマン』 サブカル永劫回帰で見えたもの

マンガ『チェンソーマン』は、映画好きにはグッとくる内容だとは以前から聞いていた。絵柄からして

記事を読む

『なつぞら』自分の人生とは関係ないドラマのはずだったのに……

「アニメーターってなによ?」7歳になる息子が、NHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』の番宣での

記事を読む

no image

『SING』万人に響く魂(ソウル)!

「あー楽しかった!」 イルミネーション・エンターテイメントの新作『SING』鑑賞後、ウチの子たちが

記事を読む

『塔の上のラプンツェル』 深刻な問題を明るいエンタメに

大ヒット作『アナと雪の女王』もこの 『塔の上のラプンツェル』の成功なしでは 企画すら通ら

記事を読む

no image

現代のプリンセスはタイヘン!!『魔法にかけられて』

  先日テレビで放送していた『魔法にかけられて』。 ディズニーが自社のプリンセスも

記事を読む

『サマーウォーズ』 ひとりぼっちにならないこと

昨日15時頃、Facebookが一時的にダウンした。 なんでもハッカー集団によるものだった

記事を読む

no image

『王と鳥』パクリじゃなくてインスパイア

  先日テレビで放送された 『ルパン三世・カリオストロの城』(以下『カリ城』)、

記事を読む

no image

『東京ゴッドファーザーズ』地味な題材のウェルメイドアニメ

  クリスマスも近いので、 ちなんだ映画をセレクト。 なんでもこの『東京ゴッ

記事を読む

『夜明けのすべて』 嫌な奴の理由

三宅唱監督の『夜明けのすべて』が、自分のSNSのTLでよく話題

『きみの色』 それぞれの神さま

山田尚子監督の新作アニメ映画『きみの色』。自分は山田尚子監督の

『ベルサイユのばら(1979年)』 歴史はくり返す?

『ベルサイユのばら』のアニメ版がリブートされるとのこと。どうし

『窓ぎわのトットちゃん』 他を思うとき自由になれる

黒柳徹子さんの自伝小説『窓ぎわのトットちゃん』がアニメ化される

『チャレンジャーズ』 重要なのは結果よりプロセス!

ゼンデイヤ主演のテニス映画『チャレンジャーズ』が面白いとネット

→もっと見る

PAGE TOP ↑