「 本 」 一覧
『復活の日』 日本が世界をみていたころ
コロナ禍になってから、ウィルス災害を描いた作品が注目され始めた。小松左京さん原作の映画『復活の日』も、真っ先に話題になった。猛毒のウィルス兵器が世界中に蔓延し、ほとんどの人類が滅んだ後の世界。
『ノマドランド』 求ム 深入りしない人間関係
アメリカ映画『ノマドランド』が、第93回アカデミー賞を受賞した。日本では3月からこの映画は公開されている。コロナ禍の影響で映画館の客足が遠のいているのか、はたまた作品自体が地味なのか、公開から
『ドグラ・マグラ』 あつまれ 支配欲者の森
夢野久作さんの小説『ドグラ・マグラ』の映画版を久しぶりに観た。松本俊夫監督による1988年の映画。初めてこの映画を観てから、随分時が過ぎてしまった。松本監督をはじめ、出演者の多くがすでに亡くな
『日本沈没(1973年)』 そして第2部が始まる
ゴールデンウィークの真っ只中、twitterのトレンドワードに『日本沈没』があがった。NHKBSでまさにその時、放送されていたらしい。我が家にはBS視聴環境がないため、そのタイムラインを眺めな
『パブリック 図書館の奇跡』 それは「騒ぎを起こしている」のではなく、「声をあげている」ということ
自分は読書が好き。かつて本を読むときは、書店へ行って、平積みされている新刊や話題作の中から、気になる本を選んで購入していた。本にかかるお金もバカにならない。本を買ったとしても、一度読んだらその
『健康で文化的な最低限度の生活』 貧しさが先か、病が先か?
「なんか該当しそうな給付制度ありました?」 これは最近パパ友との会話で欠かせないトピック。このコロナ禍で、どこの家にも大なり小なり経済的悪影響がのしかかってきた。2回の非常事態宣言は、1回目の
『カラマーゾフの兄弟(1969年)』 みんな変でみんないい
いまTBSで放送中の連続ドラマ『俺の家の話』の元ネタが、ドストエフスキーの小説『カラマーゾフの兄弟』なのではないかとSNSで話題になった。『カラマーゾフの兄弟』ってそんな話だったっけ? 日本の
『デッド・ドント・ダイ』 思えば遠くへ来たもんだ
エンターテイメント作品でネタに困った時、とりあえずゾンビものを作れば、それなりにヒットする。そんなジンクスがある。日本で大流行の『鬼滅の刃』だって、まず最初には、和装のゾンビものがやりたくて企