*

戦争は嫌い。でも戦争ごっこは好き!! 『THE NEXT GENERATION パトレイバー』

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 アニメ, 映画:ハ行

t02200330_0480072013281511627

1980年代にマンガを始めOVA、
テレビシリーズ、劇場版と
メディアミックスで連続した世界観を描いた
『機動警察パトレーバー』シリーズ。

近年になって実写版が作られ、
相変わらずマンガアニメの実写化特有の
地雷臭プンプンの怪しい感じ漂う。

ただ総監督に本家の押井守監督が就いており、
設定もアニメ版と時系列は同じらしい。
メンバーは一新されつつも、
個々のキャラクターのパーソナリティは
アニメシリーズと同じ。
別人のはずなのに名前も似てる。
そしてアニメ時代の登場人物も
チラホラ出てきたりもする。

完結版は完全オリジナル長編映画で、
押井守監督自身がメガホンをとるらしい。
でも地雷臭香ばしいのは、
押井守監督はアニメ作品では面白いけれど、
どうも実写には向いていないみたいだから。

押井アニメ作品の面白いところは、
アニメなのにあえて実写っぽい演出を
してみたりするところ。
それがそのまま実写に持ってくると、
その効果が生きてこない。

『パトレイバー』を実写でやったらどうなるか
というのは『踊る大走査線』ですでにやっている。
どう考えても新鮮味はない。

自分は『野良犬たちの午後』という作品を観た。
印象としては『パトレイバー』というより
『仮面ライダー』や『ウルトラマン』、
戦隊ものといったところ。

ドタバタコメディーなので、ユルい作りの作風。
悪役のテロリストも、
凶暴性より気のいい兄ちゃんといったところ。

自分は『パトレイバー』は劇場版ばかりみていたので、
シリアスな作風を想像していたので、
このユルい感覚にとまどってしまった。

なんとなく学生がつくる映画っぽい。

本エピソードは、
激しいガンアクションが評判だったので、
それを期待して観ていたのだが、
基本がコメディなので、人が死んだりする事はない。
銃撃場面を観ても、ここで生き死にが起こるはずがないと、
どこか緊張感のないまま、アクションは進んで行く。

銃器の描写は日本の作品にしては細やか。
ガンオタクはきっと喜ぶのだろう。

そう、ここでは生死のかけひきと言う
シビアな問題はさておいて、
ガンアクションがカッコいいという
単純な男の子心理の表れなのかもしれない。

人と人が殺し合う戦争は嫌い。
でも、銃器や戦争ごっこは好き!!

この矛盾が、ユルいスピリットの
アクション映画へと結実していくのでしょう。
そうなると、ある意味
新ジャンル誕生なのかも知れません。

関連記事

『ミニオンズ』子ども向けでもオシャレじゃなくちゃ

もうすぐ4歳になろうとしているウチの息子は、どうやら笑いの神様が宿っているようだ。いつも常に

記事を読む

『ベルリン・天使の詩』ドイツカルチャーがカッコいい!!

昨年倒産したフランス映画社の代表的な作品。 東西の壁がまだあった頃のドイツ。ヴィム・ヴェン

記事を読む

『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』賢者が道を踏み外すとき

日本では劇場未公開の『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』。DVDのジャケットだけ見る

記事を読む

『プリズナーズ』他人の不幸は蜜の味

http://prisoners.jp/[/caption] なんだかスゴイ映画だったゾ!

記事を読む

『バウンス ko GALS』JKビジネスの今昔

JKビジネスについて、最近多くテレビなどメディアで とりあつかわれているような気がする。

記事を読む

『ベイマックス』を起爆剤に日本も!! その1

エンタメ産業はアメリカが世界一。 あまり知られていないが、日本は第二位。 この冬休み

記事を読む

『ベイマックス』涙なんて明るく吹き飛ばせ!!

お正月に観るにふさわしい 明るく楽しい映画『ベイマックス』。 日本での宣伝のされかた

記事を読む

『ベイマックス』を起爆剤に日本も!! その2

日本人でエンタメ大国アメリカで、 日本のアニメスタジオ作って、 世界発信すればいいのに。

記事を読む

『光とともに…』誰もが生きやすい世の中になるために

©戸部けいこ・秋田書店[/caption] 小学生の娘が、学校図書室から借りてきたマンガ『光

記事を読む

『日の名残り』自分で考えないことの悲しみとおかしみ

『日の名残り』の著者カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞した。最近、この映画版の話をしてい

記事を読む

PAGE TOP ↑