*

『サマーウォーズ』ひとりぼっちにならないこと

公開日: : 最終更新日:2019/06/14 アニメ, 映画:サ行

 

昨日15時頃、Facebookが一時的にダウンした。
なんでもハッカー集団によるものだったらしい。

SNSなんてあってもなくても
人間的生活にはあまり関係がないはずなのに、
いつの間にかヒマがあればスマホを
のぞいたりする習慣がついてしまった。
でもこの行動にあまり意味はない。

だからFacebookがつながらないのなら、
他の事しようとすぐ気持ちが変わる。

SNS上の溢れんばかりの情報に溺れると、
なんとなく人とコミュニケーションを
とったように錯覚するが、
結局ひとりぼっちで画面に向かっているだけ。

ネットの交流と、実際に人と会って話すのとでは
自分の体に異なった影響を与えているのを感じる。

ネットの交流は、ただただ疲れて、
イライラも募りだすのに対し、
人と実際に話をすると、
それはそれで疲れるのだが、
なにか清々しい疲労だったりする。

悩み事がある場合、
誰かに聞いてもらうだけで
意見をもらわずとも殆ど解決してしまう
なんて経験もよくある。

人と人とが会話をすることで、
なにかお互いの脳にプラスになるものが
無意識のうちに発生しているのかも知れません。

『サマーウォーズ』は、
いま新作を発表すれば、
どれも話題作になる細田守監督作品。

昨今の日本作品にしては珍しく、
原作なしのオリジナルストーリー。
細田監督の名匠ぶりを確定づけた作品。

案外自分の周りの女性から評判が悪かった。
主人公の女の子が、自分がモテてるのをわかっていて
男の子たちを利用している姿が不快だったのか?

この映画、小津安二郎映画と
ハリウッド映画『マトリックス』が
足して二で割ったような作品。

相反するハイテクとアナログ両者の
魅力について大いに考えさせられる。

それこそ名前が『OZ』というバーチャル空間に
その人のすべての情報が入力されて、
それがハッキングされれば、
その人のアイデンティティーが
すべて盗まれてしまうという、
実際に起こりかねない話。

主人公の家は名家の大所帯。
アニメとは思えないくらい、
いち画面の中に大勢が配置される。

良い映画の条件に、
同年代の人ばかりが出てこないこと
というのがあげられる。
この作品はあらゆる年代が登場する
アニメとてはホントに珍しい作品。

この作品のテーマは
「ひとりぼっちにならないこと」。

人間、ひとりになるとロクなこと
考えないものです。
誰かと話す事で、ネガティブな思考も
ポジティブに変換される。

どんなに科学やITが進化しても、
こんなものは生き物の歴史の中に
そもそもなかったもの。
本来なくても良いものなのかもしれない。
むしろそんなもの長時間触れる事による
悪い副作用が、これから見えてくるでしょう。

人と人とが会話をする事に
よって生まれる治癒効果。
自分はこれを信じたい。

 

関連記事

no image

『百日紅』天才にしかみえぬもの

  この映画は日本国内よりも海外で評価されそうだ。映画の舞台は江戸時代。葛飾北斎の娘

記事を読む

no image

『ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム』人のふり見て我がふり笑え

  なにこれ、おもしろい! NHK Eテレで放送しているテレビシリーズ『ひつじ

記事を読む

『未来のミライ』真の主役は建物の不思議アニメ

日本のアニメは内省的で重い。「このアニメに人生を救われた」と語る若者が多いのは、いかに世の中

記事を読む

『若草物語(1994年)』本や活字が伝える真理

読書は人生に大切なものだと思っている。だから自分の子どもたちには読書を勧めている。 よ

記事を読む

no image

『ズートピア』理不尽な社会をすり抜ける術

ずっと観たかったディズニー映画『ズートピア』をやっと観ることができた。公開当時から本当にあちこちから

記事を読む

no image

男は泣き、女は勇気をもらう『ジョゼと虎と魚たち』

  この映画『ジョゼと虎と魚たち』。 公開当時、ミニシアター渋谷シネクイントに

記事を読む

no image

『カーズ/クロスロード』もしかしてこれもナショナリズム?

昨年2017年に公開されたピクサーアニメ『カーズ/クロスロード』。原題はシンプルに『Cars 3』。

記事を読む

no image

『トイ・ストーリー・オブ・テラー』続々発表の新作短編、実は大人向け?

  BSのDlifeで『トイストーリー』の 新作短編が放送された。 なんでも本邦

記事を読む

no image

『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 』 若手女流監督が人生の機微で原作を補完

  言わずもがな子ども達に人気の『ドラえもん』映画作品。 『ドラえもん 新・のび太

記事を読む

no image

『風立ちぬ』憂いに沈んだ未来予想図

  映画『風立ちぬ』、 Blu-rayになったので観直しました。 この映画、

記事を読む

『パラサイト 半地下の家族』国境を越えた多様性韓流エンタメ

ここのところの韓流エンターテイメントのパワーがすごい。音楽では

『ターミネーター/ニュー・フェイト』老人も闘わなければならない時代

『ターミネーター』シリーズ最新作の『ニュー・フェイト』。なんで

『家族を想うとき』頑張り屋につけ込む罠

  引退宣言をすっかり撤回して、新作をつくり続

『もののけ姫』女性が創る社会、マッドマックスとアシタカの選択

先日、『マッドマックス/怒りのデスロード』が、地上波テレビ放送

『ジョジョ・ラビット』長いものに巻かれてばかりいると…

「この映画好き!」と、開口一番発してしまう映画『ジョジョ・ラビ

→もっと見る

PAGE TOP ↑