『ブレイブハート』かつてのスコットランド独立戦争の映画
公開日:
:
最終更新日:2019/06/15
映画:ハ行
スコットランドがイギリスから
独立するか否かの投票率は84%。
有権者の関心の高さが伺え、
反対55%という結果になった。
これだけの投票率ならば、
かなり現実的民衆の意見が
反映されていることでしょう。
もし日本で同じような状況になったとき、
果たしてこれだけの国民が
投票に動くかどうか疑問。
日本人は「誰に投票しても変わらない」と
選挙にも行かない人が多い。
自分は小さい子どもがいるので、
政党によって育児の待遇が大きく変わるので、
「誰に投票しても変わらない」とは思わない。
人々が政治に無関心ゆえ、
生活しづらくなっているのは事実。
マスコミでの政治ネタは、ある意味タブーなので
自分で問題意識を持って行くしかない。
アメリカ映画の『ブレイブハート』。
俳優のメル・ギブソンが監督主演した、
スコットランドが13世紀に
イギリスに独立戦争を挑んで敗北した事実を映画化。
歴史は勝者の視点から常に語られる。
と映画でも言っている。
歴史上で悪が正義になってしまうことは多々ある。
作品を通して、イギリス人の侵略は理不尽で、
そりゃあスコットランド人が怒って
反旗を翻すのも当然と思えてしまう。
メル・ギブソンはハリウッドの
アクション俳優として有名だが、
監督作は常に政治的だったり、
宗教の新解釈だったりと、
センセーショナルなテーマを選び続ける。
彼の監督作はいつも体力を消耗させる
重いものばかりだが、
こういった作品を作り続ける人は貴重。
そしてきちんと評価されているというのも、
アメリカ映画業界の懐の大きさを感じる。
関連記事
-
-
『パブリック 図書館の奇跡』 それは「騒ぎを起こしている」のではなく、「声をあげている」ということ
自分は読書が好き。かつて本を読むときは、書店へ行って、平積みされている新刊や話題作の中から、
-
-
『復活の日』 日本が世界をみていたころ
コロナ禍になってから、ウィルス災害を描いた作品が注目され始めた。小松左京さん原作の映画『復活
-
-
宇多田ヒカル Meets 三島由紀夫『春の雪』
昨日は4月になったにもかかわらず、 東京でも雪が降りました。 ということで『春の雪』。
-
-
『バトル・ロワイヤル』 戦争とエンターテイメント
深作欣二監督の実質的な遺作がこの『バトル・ロワイヤル』といっていいだろう。『バトル・ロワイヤル2』の
-
-
『ブリジット・ジョーンズの日記』 女性が生きづらい世の中で
日本の都会でマナーが悪いワーストワンは ついこの間まではおじさんがダントツでしたが、 最
-
-
『不適切にもほどがある!』 断罪しちゃダメですか?
クドカンこと宮藤官九郎さん脚本によるドラマ『不適切にもほどがある!』が、放送開始とともに大き
-
-
『ヒトラー 〜最期の12日間〜』 負け戦には精神論
「欲しがりません勝つまでは」 戦後70年たった今となっては、こんな我慢ばかりを要求する言葉
-
-
『プライドと偏見』 あのとき君は若かった
これまでに何度も映像化されているジェーン・オースティンの小説の映画化『プライドと偏見』。以前
-
-
『ブータン 山の教室』 世界一幸せな国から、ここではないどこかへ
世の中が殺伐としている。映画やアニメなどの創作作品も、エキセントリックで暴力的な題材ばかり。
-
-
『平成狸合戦ぽんぽこ』さよなら人類
日テレ好例『金曜ロードSHOW』枠でのスタジオジブリ特集で『平成狸合戦ぽんぽこ』