『プライベート・ライアン』 戦争の残虐性を疑似体験
公開日:
:
最終更新日:2021/10/30
映画:ハ行

討論好きなアメリカ人は、
時に加熱し過ぎてしまう事もしばしば。
ホントかウソかわからないが、
そんな様々な意見がおかしな方向へ行かない為、
メディアや映画を通して代弁してあげることで
物事を緩和させているとかいないとか。
その依頼は政府からくるとかこないとか?
最近こっちの思想がキナくさいから、
納得させてあげよう、とか?
とくに表現の自由度の高い媒体として映画は好まれ、
一つのテーマに沿ってじっくり描けます。
スピルバーグ監督といえば、戦争ものやUFOものが多い。
エンターテイメントの中に、
一般人が初めて知る事柄を映画で紹介している。
特殊な組織の組員では?とまで
ネットの世界では意見が交錯されている。
スピルバーグ作品といえば、
社会派作品でも娯楽作品でもすべて共通しているのは
大量虐殺のシーンが見せ場と言う事。
彼の作品には戦争ものが多く、
反戦がテーマで、戦争の残虐性をこれでもかとみせつける。
この『プライベート・ライアン』は残虐描写の極み。
戦場を疑似体験させる程の地獄絵図。
その後の戦争映画の表現に多いに影響を与えた。
戦争体験をずっと口にしなかった出征経験者が、
この映画をきっかけに自らの体験を語りだしたそうです。
戦争とは理性などとっくに通り越した理不尽な世界。
経験してしまうと、たとえ生き残っても、
後の人生はメチャメチャになります。
今日本人も、戦争とはどういうものなのか
想像力を膨らませなければいけない時が来ています。
それこそ最悪の事態になる前にね。
関連記事
-
-
『ひとりでしにたい』 面倒なことに蓋をしない
カレー沢薫さん原作のマンガ『ひとりでしにたい』は、ネットでよく読んでいた。そもそもカレー沢薫
-
-
『ビバリーヒルズ・コップ』映画が商品になるとき
今年は娘が小学校にあがり、初めての運動会を迎えた。自分は以前少しだけ小中高の学校
-
-
『プライドと偏見』 あのとき君は若かった
これまでに何度も映像化されているジェーン・オースティンの小説の映画化『プライドと偏見』。以前
-
-
『ボス・ベイビー』新しい家族なんていらないよ!
近年のドリームワークス・アニメーションの作品が日本では劇場公開されなくなっていた。『ヒックと
-
-
なぜ日本劇場未公開?『ヒックとドラゴン2』
とうとう日本では劇場公開はせず ビデオのみの発売となった 米ドリームワークス
-
-
『ひろしま』いい意味でもう観たくないと思わせるトラウマ映画
ETV特集で『ひろしま』という映画を取り扱っていた。広島の原爆投下から8年後に製作された映画
-
-
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』虐待がつくりだす歪んだ社会
ウチの子どもたちも大好きな『ハリー・ポッター』シリーズ。こわいこわいと言いながらも、「エクスペクト・
-
-
『はちどり』 言葉を選んで伝えていく
雑誌に韓国映画『はちどり』が取り上げられていて興味を抱いた。中学生が主人公の映画でフェミニズ
-
-
『ペンタゴン・ペーパーズ』ガス抜きと発達障害
スティーヴン・スピルバーグ監督の『ペンタゴン・ペーパーズ』。ベトナム戦争は失策だったスクープ
-
-
『パシフィック・リム』 日本サブカル 世界進出への架け橋となるか!?
『ゴジラ』ハリウッドリメイク版や、 トム・クルーズ主演の 『オール・ユー・ニード・イズ・
