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『東のエデン』事実は小説よりも奇なりか?

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 アニメ, テレビ, 映画:ハ行

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『東のエデン』というテレビアニメ作品は
2009年に発表され、舞台は2011年の近未来(当時)。

脚本監督はテレビ版の
『攻殻機動隊』シリーズの神山健治氏。

SFサスペンスアクションでありながら、
キャラクターデザインは
『ハチミツとクローバー』や『三月のライオン』の
少女マンガ家さんの羽海野チカ氏。

硬派なSFアニメ作家と少女マンガ家の
一見ミスマッチなコラボ。
そこにこの作品の妙がある。

放送されたのはフジテレビの深夜で、
『ノイタミナ』というアニメ専門枠。

通常アニメは男が観るもので、
いちばん観ないであろう若い女性も
観客に巻き込もうとしたアニメ放送枠。

一話の脚本には映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の
伊藤ちひろ氏が当時20代の感性で参加している。
女の子目線が作品にビビッドに反映されていた。
『王子様を拾ったよ』という一話のタイトルも良い。

主題歌はOASISだったのも、洋楽ファンとしては意外だった。

物語が本当に面白く、これから何が起こるのだろうと、
しょっぱなからワクワクさせられる。

内容は、100億円を自由に使って、
日本の閉塞感を救うゲームに
強制参加させられる主人公たちの姿をみせられる。
このゲームの敗者は全員殺されると予告されている。

大金があれば何でもできてしまう爽快さ、
そして人生を狂わせる者、あえて何もしない者、
命を落とす者、策略に走る者、人それぞれ。

ニート、拝金主義、軍事、携帯のアプリ……。
かなり現実の日本とシンクロするキーワードが
作品のあちこちに散りばめられている。

本作では2010年に日本に10発のミサイルが
打ち込まれたという設定がある。

奇しくも2011年3月11日、
東北地方太平洋沖地震が発生し、
福島では未曾有の津波、原発事故が起こり、
このアニメの世界観よりも
閉塞感のある日本となってしまった。

作品は硬派で重いのだが、少女マンガのタッチなので
どこかふわふわした甘い雰囲気が、
オブラートに包んでくれて、いい味をだしていた。

不健康なアニメが多い昨今、
女性にもアニメを観てもらいたいと
制作側が冒険する姿勢にはとても好感が持てた。

従来の男性のアニメファンにとっても、
普段アニメを観ない女性にとっても、
新感覚の作品だったことでしょう。

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