*

『ゴーストバスターズ』ファミリー向け映画求む!

公開日: : 最終更新日:2021/01/03 アニメ, 映画:カ行

ずっと頓挫し続けてた『ゴーストバスターズ』の新作が、今年の夏公開される。ものごとって決まったらはやいな〜とつくづく思う。

『ゴーストバスターズ』は、なんとなくオリジナルメンバーに再結成して欲しい気がしていたので、2014年にハロルド・ライミスが亡くなった時点で、パート3の企画は流れたと思ってしまった。でも今度はメンバーを全員女性にして、リブートしていくとなったわけで。女性ばかりの『ゴーストバスターズ』と聞いた自分は、すぐさま美人ばかりが集まるバスターズを想像してしまって、これはないなと感じてしまった。美人ばかりの作品は正直もう辟易してる。でも新作の予告編みたら、イヤな予感は幸いにもハズレていた。女版ゴーストバスターズのメンバーは、ダメダメそうな連中みたい。これは楽しそう!  オリジナルのアイバン・ライトマンは監督しないけど、一作目の雰囲気に近いみたい。

自分は『ゴーストバスターズ』は小学生の頃、近所の映画館で観ている。それまで映画といえばアニメ作品ばかり観ていた。『ゴーストバスターズ』が公開された1984年の年末は、日本の宣伝で『3G(スリージー)』と言って盛り上げていた。同時期公開の『グレムリン』と『ゴジラ』の3作品の頭文字「G」をとって、目玉作品を強調していた。この流れに乗せられて、自分は3作品全部観てしまった。小学生なのにひとりで都心まで映画を観に行ってしまうという、今ならとんでもないことをしていた。映画好きなのは素質としてあったが、この年をきっかけに映画好きに加速がかかった。当時のハリウッド映画は魅力的だった。

実は最近になって『ゴーストバスターズ』を観直すきっかけをくれたのは、幼稚園児の息子のご所望だった。なんでも『妖怪ウォッチ』でマシュマロマンのパロディをやったそうで、そのオリジナルを観たいと、かなりアツく頼まれた。アニメでない作品を観たいなんて初めて。妻も子供時代、さんざっぱら観た『ゴーストバスターズ』ということで、家族みんなで鑑賞した。ゴーストたちがちょっぴり怖くて、子供達もきゃあきゃあ言いながら楽しんでくれた。自分も子供時代に観た映画を、まさか親になってから自分の子たちと観るとは夢にも思っていなかった。

この「ちょっぴり怖い」ってさじ加減が大事。怖すぎでもダメだし、かと言ってスリルがないとヌルくて物足りない。最近の映画は大人目線になりすぎて、純粋にファミリーで楽しめる作品が少なくなった。親子で観れる作品は、アニメばかりなような気がする。やっぱり実写で、役者さんの芝居の映画を家族みんなで観たいものだ。そうなると新しい『ゴーストバスターズ』は、久しぶりのファミリー向け映画の大作になるのかもしれない。期待大!!

関連記事

『グラディエーター』 Are You Not Entertained?

当たり外れの激しいリドリー・スコット監督の作品。この『グラディエーター』はファーストショット

記事を読む

『デッドプール2』 おバカな振りした反骨精神

映画の続編は大抵つまらなくなってしまうもの。ヒット作でまた儲けたい企業の商魂が先に立つ。同じ

記事を読む

no image

『虹色のトロツキー』男社会だと戦が始まる

  アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGINE』を観た後、作者安彦良和氏の作品

記事を読む

no image

『ローレライ』今なら右傾エンタメかな?

  今年の夏『進撃の巨人』の実写版のメガホンもとっている特撮畑出身の樋口真嗣監督の長

記事を読む

『呪術廻戦』 邪悪で悪いか⁉︎

アニメ映画『呪術廻戦0』のアマプラ独占配信の予告を観て、『呪術廻戦』をぜんぶ観たくなった。実

記事を読む

no image

『クラフトワーク』テクノはドイツ発祥、日本が広めた?

  ドイツのテクノグループ『クラフトワーク』が 先日幕張で行われた『ソニックマニア

記事を読む

『勝手にふるえてろ』平成最後の腐女子のすゝめ

自分はすっかり今の日本映画を観なくなってしまった。べつに洋画でなければ映画ではないとスカして

記事を読む

no image

『きゃりーぱみゅぱみゅ』という国際現象

  泣く子も黙るきゃりーぱみゅぱみゅさん。 ウチの子も大好き。 先日発売され

記事を読む

『マッドマックス フュリオサ』 深入りしない関係

自分は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が大好きだ。『マッドマックス フュリオサ』は、そ

記事を読む

no image

『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』賢者が道を踏み外すとき

  日本では劇場未公開の『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』。DVDのジャケ

記事を読む

『チェンソーマン レゼ編』 いつしかマトモに惹かされて

〈本ブログはネタバレを含みます〉 アニメ版の『チ

『アバウト・タイム 愛おしい時間について』 普通に生きるという特殊能力

リチャード・カーティス監督の『アバウト・タイム』は、ときどき話

『ヒックとドラゴン(2025年)』 自分の居場所をつくる方法

アメリカのアニメスタジオ・ドリームワークス制作の『ヒックとドラ

『世にも怪奇な物語』 怪奇現象と幻覚

『世にも怪奇な物語』と聞くと、フジテレビで不定期に放送している

『大長編 タローマン 万博大爆発』 脳がバグる本気の厨二病悪夢

『タローマン』の映画を観に行ってしまった。そもそも『タローマン

→もっと見る

PAGE TOP ↑