*

『機動戦士ガンダムUC』 小説から始まり遂に完結!!

公開日: : 最終更新日:2021/05/20 アニメ, 映画:カ行,

2010年スタートで完結まで4年かかった。
福井晴敏氏の原作小説は、遡る事2007年から。

2007年……。自分が結婚した年。
そういえば最初の子が生まれるとき、
病院の待ち合いロビーでこの小説読んでたっけ。

なんでもこの企画、作家の福井晴敏氏が
世の中でいちばん本を読まなくなった世代、
30~40代の男性に本を買わせようとした
難しいプロジェクト。

『ファーストガンダム』の続編という
キラーコンテンツを使えば「絶対売れる!!」と、
福井氏は角川を口説き倒したそうです。

結果として、文化的に動かなかった層が、
本を買い、映画館へ足を運ばせることに成功。
Blu-rayの売上げも記録を作った。

自分も本作を劇場で観た事あるけど、
なにぶん客層がいつもの映画ファンと異なり、
マナーの悪い客もチラホラ。
(もちろんごく一部のお客さんだけだけど。)

これではアニメが低く見られるのも仕方ない。

35年前、松竹映画の初アニメ作品であった
『ファーストガンダム』の映画版が大ヒットした。
「アニメが普通の映画の大台に乗った」と言われた。
でも実のところ未だアニメはマニア向け。

なんか日本のアニメって、まだまだな感じがする。
(逆にのびしろもある!!)

クールジャパンとか言って、
東京オリンピックでも日本のアニメを
前面にもってくる演出が予定されてるらしいが、
マイノリティ文化を世界に誇るのはちと恥ずかしい。

今は小さな日本アニメ業界だけでガラパゴス化している。

国がもっと資本をだして、
日本でディズニーくらい世界規模のスタジオ
作るくらいの意気込みをみせて欲しい。

日本のポップカルチャーを世界の産業にしたいなら、
今までのアリモノ使っているだけではダメですよね。
世界照準でリサーチして、製作システムを変えていく。
でも本気になったら出来ると思うんですけどね~。

アニメファンも作品をきっかけに
文化的視野を広め、成長してほしい。
きっかけはアニメでも、元ネタは古典だったり、
歴史的なものだったりするのだから。

そうすればもっと文化的な作品も増えてくるし、
本当にクールジャパンも
実現するのではないかと感じますが、いかに。

関連記事

『ゴーストバスターズ』ファミリー向け映画求む!

ずっと頓挫し続けてた『ゴーストバスターズ』の新作が、今年の夏公開される。ものごとって決まった

記事を読む

『レクイエム・フォー・ドリーム』 めくるめく幻覚の世界

「シェシェシェのシェー」と叫びながら隣人女性に危害を加えて捕まった男がいましたね。危険ドラッ

記事を読む

『欲望の時代の哲学2020 マルクス・ガブリエル NY思索ドキュメント』流行に乗らない勇気

Eテレで放送していた哲学者マルクス・ガブリエルのドキュメンタリーが面白かった。『欲望の時代の

記事を読む

『あしたのジョー』は死んだのか?

先日『あしたのジョー』の主人公矢吹丈の ライバル・力石徹役の仲村秀生氏が亡くなりました。

記事を読む

no image

『ひとりぼっちを笑うな』蛭子さんはハルクの如し

最近、蛭子さんの言葉が流行っているらしい。蛭子さんとは、マンガ界のヘタウマ天才と言われ、タレントとし

記事を読む

『ゴジラ-1.0』 人生はモヤりと共に

ゴジラシリーズの最新作『ゴジラ-1.0』が公開されるとともに、自分のSNSのTLは絶賛の嵐と

記事を読む

『ひとりでしにたい』 面倒なことに蓋をしない

カレー沢薫さん原作のマンガ『ひとりでしにたい』は、ネットでよく読んでいた。そもそもカレー沢薫

記事を読む

『ワンダー 君は太陽』親になってわかること

自分はお涙頂戴の映画は苦手だ。この『ワンダー』は、予告編からして涙を誘いそうな予感がする。原

記事を読む

『星の子』 愛情からの歪みについて

今、多くの日本中の人たちが気になるニュース、宗教と政治問題。その中でも宗教二世問題は、今まで

記事を読む

no image

『父と暮らせば』生きている限り、幸せをめざさなければならない

  今日、2014年8月6日は69回目の原爆の日。 毎年、この頃くらいは戦争と

記事を読む

『ナミビアの砂漠』 生きづらさ観察記

日曜日の朝にフジテレビで放送している番組『ボクらの時代』に俳優

『サタンタンゴ』 観客もそそのかす商業芸術の実験

今年2025年のノーベル文化賞をクラスナホルカイ・ラースローが

『教皇選挙』 わけがわからなくなってわかるもの

映画『教皇選挙』が日本でもヒットしていると、この映画が公開時に

『たかが世界の終わり』 さらに新しい恐るべき子ども

グザヴィエ・ドラン監督の名前は、よくクリエーターの中で名前が出

『動くな、死ね、甦れ!』 過去の自分と旅をする

ずっと知り合いから勧められていたロシア映画『動くな、死ね、甦れ

→もっと見る

PAGE TOP ↑