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映画『誰も知らない』とネグレクト

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:タ行

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父親のネグレクト(育児放棄)で
5歳男児が餓死したという事件。
嫌なニュースです。考えちゃいます。

5歳というとウチの娘と同じ歳。
電気の止められた真っ暗な部屋で、
一人でお腹を空かせて死んでいくという
想像しただけでも恐ろしい。

自分も父親として思う事は、
ネグレクトや虐待は、
そんな特別な事ではないということ。
何かのはずみで簡単に転がってしまう。

だから一概に親ばかりを
責められない気がしてしまう。
明日は我が身。

問題なのは、相談できるところが
みつけられなかったということ。

加害者である父親は、自分の親にも頼れず、
行政に相談するのも怖かったらしいです。

とかく現代は育児がしにくい世の中。
ネットやマスコミはこぞって
加害者の父親を責めますが、
問題はそんな安易なことではないと思う。

父親も幼いときに虐待を受け、
心の病を抱えているようにしか思えない。
それをケアできない世の中に問題があるのでは?

世の中が体制的になっていると、
マイノリティや弱者を攻撃するところがあります。
ここぞとばかりに大勢で一人をいじめ殺すのは、
日本人のもっとも残酷な短所です。

心の問題を洞察していく想像力の欠如。

コンビニで「レシートはいらないです」
くらいのコミュニケーションも
面倒くさがる人が多い世の中なので、
他人を思いやる心など、生まれるはずもないですね。

心の闇に向き合わなければ、
これからもこんな事件は増えていくでしょう。

ふと、是枝裕和監督の『誰も知らない』を思い出す。
親に育児放棄された子どもたちの生活を描いて、
カンヌで当時子役だった柳楽優弥が最年少受賞した作品。

残された子ども達が、
生命力いっぱいに描かれていました。
この映画も実際に起こった事件がモチーフです。

映画ではYOU演じるネグレクトの母親を
悪役としては描いていない。
子どもたちにとっては「大好きなママ」。

子どもは親を無条件で慕ってきます。
親の方がそれにきちんと向き合えるかが
最大のポイントですね。

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