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『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』アメコミみたいなアイツ

公開日: : アニメ, メディア, 映画:マ行

http://www.ew.com/article/2015/07/23/mission-impossible-rogue-nation-tom-cruise-plane-stunt

http://www.ew.com/article/2015/07/23/mission-impossible-rogue-nation-tom-cruise-plane-stunt

トム・クルーズが好きだ! 自分が映画を観るときに、監督で選ぶことはあっても、役者で決めることはほとんどない。でもトムならばと観てしまうことはある。自分がトム・クルーズに注目し始めたのは『ザ・エージェント』を観てから。もちろん監督のキャメロン・クロウも大ファンになってしまった。その映画でトムが演じたジェリー・マクガイアに心底共感してしまった。トムのお騒がせセレブっぷりのゴシップさえも、エンターテイメントとして楽しませてもらっている。

5作目になる『ミッション:インポッシブル』シリーズ。トムが演じるイーサン・ハントは、第1作目のブライアン・デ・パルマ監督作品では若造っぽかったにも関わらず、ジョン・ウー監督の2作目では終止ニヤけてるキザなプレイボーイにキャラクターが変わる。とても同一人物にはみえない。プロデューサーも兼任しているトム曰く、イーサン・ハントは監督によってキャラクターをワザと変えているとのこと。日本で言うなら『ルパン三世』みたいなものかな?

『〜ローグ・ネイション』の監督はトム作品には常連のクリストファー・マッカリー。なんでもシリーズ次回作も続投するらしい。となるとイーサン・ハントのキャラクターもようやく定着したのかな。ある意味イーサン・ハントの精神乖離の終焉かも。

『ミッション:インポッシブル』もシリーズを重ねるごとにアクションがエスカレートしていく。前作『〜ゴースト・プロトコル』ではドバイの世界一の高層ビル・ブルジュハリアでのアクションがあったし、今回はポスタービジュアルにもなっている離陸する飛行機に生身でぶら下がってる。しかもこれ、冒頭の場面。お客さん、これからすっ飛ばしますよ、と制作者側から宣戦布告されたかのよう。そういえば前作の監督もピクサー作品の監督ブラッド・バードだし、リアリズムというよりはコミック的な面白さを狙っているのでしょう。

その狙いは正しいと思う。「トム・クルーズ=イーサン・ハント」は、変身したり特殊能力があるわけでもないのに、超人的なパワーをもっている。不可能を可能にする男。しかもそれに違和感を感じない。普通なら何回も死んでる状況で、ピンピンしているイーサン・ハントをみせられても、ツッこむのも野暮でしょって。もし仮に全く同じ演出で、トム以外の役者が演じたら、きっとシラケてしまうのかもしれない。これはひとえにトム・クルーズのマンガっぽい個性がそうさせている。トムってアメコミのヒーローみたいな顔してる。

もう観客は何にも考えずにキャアキャアいって喜んでいればいい。ポップコーンムービーとはまさにこのこと。

自分はスパイものの、政治的なやり取りってよく理解できなかったりしてる。難しい話はよくわからない。だから正直イーサン・ハントが今一体どんな状況に置かれているのかわかってなかったりする。でもおもしろい。いろいろ理屈をこねて、そのアクションシーンへと持っていくのだけれど、きっと作り手の発想の元はやっぱり先にアクションありき。ストーリーや政治的因果関係の辻褄合わせはそれほど重要ではない。

CIAの長官役をもとジャック・ライアンのアレック・ボールドウィンにしているのもジョークが効いてる。

とにかくアクションが明るい。よく他国映画でも、ハリウッド的なジェットコースタームービーを志している作品もあるけど、やっぱり暗い。このアクションシーンを撮るために、必死というか深刻というか、悲壮感すら伝わってしまう。これではこっちも肩こっちゃって、楽しむつもりで観た映画で落ち込んでしまうことになる。もちろんバジェットもハリウッド映画とは段違いだけど、スピリットは金銭的問題とは関係ない。

やっぱり娯楽作品は理屈ではなくノリ。明るく軽く、笑いながら観れるのがいちばんだとつくづく感じた。

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