*

ソフトもハードも研究も、あらゆる転機になった『ジュラシック・パーク』

公開日: : 最終更新日:2019/06/15 映画:サ行

 

リチャード・アッテンボロー監督が亡くなりました。
90歳でした。ご冥福をお祈り致します。

リチャード・アッテンボロー監督と言えば、
『ガンジー』や映画版『コーラスライン』。
役者としても有名。

スティーブン・スピルバーグ監督の
『ジュラシック・パーク』では、
パークをつくった実業家役が記憶に残る。

スピルバーグは映画オタクがそのまま
世界の映画監督になってしまった
珍しいタイプの人。

自作に映画監督を役者として起用するのは、
その映画監督への愛情なのでしょうか?
フランソワ・トリュフォーも
『未知との遭遇』に出演している。

この『ジュラシック・パーク』は
CGで恐竜を本格的に描いた初の映画。
この作品後から現在に至るまでのCGブームは、
ここから始まったといってもいい。

映画館の音響もドルビーデジタルサウンドになり、
躍進的に映画技術の制作法・上映法の
転機にあたる作品でしょう。

この作品での恐竜の動きから、
教科書に載る恐竜のイラストや解釈が
変わってしまったと言う話も有名。

恐らくそういった研究は映画前も
なされていたでしょうが、
この映画のヒットを機に、
新学説を発表できるきっかけに
なったのではないでしょうか。

そうなるとただの娯楽作と侮れません。

映画のヒットで世の中の解釈を変えてしまう、
なんてことは珍しくないのです。

関連記事

『千と千尋の神隠し』子どもが主役だけど、実は大人向け

言わずもがなスタジオジブリの代表作。 フランスのカンヌ映画祭や アメリカのアカデミー賞も

記事を読む

no image

『百日紅』天才にしかみえぬもの

  この映画は日本国内よりも海外で評価されそうだ。映画の舞台は江戸時代。葛飾北斎の娘

記事を読む

『好きにならずにいられない』 自己演出の必要性

日本では珍しいアイスランド映画『好きにならずにいられない』。エルビス・プレスリーの曲のような

記事を読む

『しあわせはどこにある』おじさんが旅に出る理由

サイモン・ペッグが観たい! ハリウッドのヒットメーカーであるJ.J.エイブラムス監督作品に

記事を読む

『死霊の盆踊り』 サイテー映画で最高を見定める

2020東京オリンピックの閉会式を観ていた。コロナ禍のオリンピック。スキャンダル続きで、開催

記事を読む

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』 日本ブームは来てるのか?

アメリカで、任天堂のゲーム『スーパーマリオブラザーズ』を原作にしたCGアニメが大ヒット。20

記事を読む

『007 スペクター』シリアスとギャグの狭間で

評判の良かった『007 スペクター』をやっと観た。 前作『スカイフォール』から監督は続

記事を読む

no image

日本も開けてきた?『終戦のエンペラー』

  映画『終戦のエンペラー』を観た。 映画自体の出来映えはともかく、 こうい

記事を読む

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 たどりつけばフェミニズム

先日、日本の政治家が、国際的な会見で女性蔑視的な発言をした。その政治家は以前からも同じような

記事を読む

『スカーレット』慣例をくつがえす慣例

NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』がめちゃくちゃおもしろい! 我が家では、朝の支

記事を読む

『コンクリート・ユートピア』 慈愛は世界を救えるか?

IUの曲『Love wins all』のミュージック・ビデオを

『ダンジョン飯』 健康第一で虚構の彼方へ

『ダンジョン飯』というタイトルはインパクトがありすぎた。『ダン

『マッドマックス フュリオサ』 深入りしない関係

自分は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が大好きだ。『マッ

『ゴジラ-1.0』 人生はモヤりと共に

ゴジラシリーズの最新作『ゴジラ-1.0』が公開されるとともに、

『かがみの孤城』 自分の世界から離れたら見えるもの

自分は原恵一監督の『河童のクゥと夏休み』が好きだ。児童文学を原

→もっと見る

PAGE TOP ↑