『マルモのおきて』育児は楽しい事ばかりじゃない
公開日:
:
最終更新日:2019/06/15
ドラマ
先日も新作スペシャル版が放送されていた
『マルモのおきて』。
芦田愛菜ちゃんと鈴木福君が歌って踊る
『マル・マル・モリ・モリ!』の
主題歌がとにかく流行りました。
当時3歳だった娘が、
この歌をテレビではじめてみたとき、
ハッと立ち止まり真剣な表情になり、
次の瞬間踊り始めていた。
まだブームになる前だったので、
後の人気はやはり当然だと思いました。
とにかく子どもが活躍していると、
子どもは夢中になってみる。
そのわりには21時から放送スタートと、
ちょっと遅い時間帯なので、
子どもに夜更かしされてしまうので、
親としては困ったものでした。
そしてテレビの企画としてはとてもズルイ。
業界では視聴率がとれなくなったら、
子どもか動物、旅行かラーメンだせば
何とかなるという迷信みたいなものがあります。
このドラマは子どもと犬が出ます。
そして気になるのはこのドラマ、
阿部サダヲさんが演じる30代後半の独身男が、
友人の子どもをあずかり、共同生活をするというもの。
恋愛や結婚を通り越して、
子どもが欲しい願望のあらわれか?
結婚はわずらわしいので、
もう辟易だけど、子どもはかわいい。
シングルマザー、シングルファザーもいいじゃないか。
そんな次世代の感覚かもといぶかってしまう。
同じ芦田愛菜ちゃんが主演する『うさぎドロップ』も
独身男性が子どもをあずかると言う話だけど、
こちらは『源氏物語』の紫の上みたいに、
自分好みの女として育てているような感じがして、
育児がわかってないなーと思ってみておりました。
キモチワルイしね。
恋愛や結婚は面倒だけど、家族は欲しい。
だったら子どもとだけ暮らせばいい。
それは安易。
育児は仕事に例えるなら
ブラック中のブラック。
24時間365日わずらわしさからの忍耐勝負。
その努力の中から幸せをみいだすもの。
日本では家事を軽くみる風潮があるが
本当はいちばん厳しい仕事。
そして必要不可欠な仕事。
現実をみつめず、
育児をファンタジーのようにとらえて
あこがれてはいけないとおもう。
関連記事
-
-
『ツイン・ピークス』 あの現象はなんだったの?
アメリカのテレビドラマ『ツイン・ピークス』が 25年ぶりに続編がつくられるそうです。
-
-
『チェルノブイリ』 あれ、みんな英語しゃべってる?
先日、福島で震度6強の地震があった。311の東北震災から、もうすぐ10年が経とうとする矢先の
-
-
映画づくりの新しいカタチ『この世界の片隅に』
クラウドファンディング。最近多くのクリエーター達がこのシステムを活用している。ネ
-
-
『総員玉砕せよ!』と現代社会
夏になると毎年戦争と平和について考えてしまう。いま世の中ではキナくさいニュースば
-
-
『聲の形』頭の悪いフリをして生きるということ
自分は萌えアニメが苦手。萌えアニメはソフトポルノだという偏見はなかなか拭えない。最近の日本の
-
-
『ゲゲゲの女房』本当に怖いマンガとは?
水木しげるさんの奥さんである武良布枝さんの自伝エッセイ『ゲゲゲの女房』。NHKの朝ドラでも有
-
-
『透明なゆりかご』 優しい誤解を選んでいく
NHKで放送していたドラマ『透明なゆりかご』。産婦人科が舞台の医療もの。これは御涙頂戴の典型
-
-
『コクリコ坂から』 横浜はファンタジーの入口
横浜、とても魅力的な場所。都心からも交通が便利で、横浜駅はともかく桜木町へでてしまえば、開放
-
-
『スーパーサラリーマン佐江内氏』世界よりも家庭を救え‼︎
日テレの連続ドラマ『スーパーサラリーマン佐江内氏』の番宣予告をはじめて観たとき、スーパーマン姿の堤真
-
-
『いだてん』近代日本史エンタメ求む!
大河ドラマの『いだてん 〜東京オリムピック噺〜』の視聴率が伸び悩んでいるとよく聞く。こちらと