*

暗い問題を明るく描く『塔の上のラプンツェル』

公開日: : 最終更新日:2019/06/15 アニメ, 映画:タ行

 

大ヒット作『アナと雪の女王』もこの
『塔の上のラプンツェル』の成功なしでは
企画すら通らなかったと思います。

ディズニーは自社の制作アニメは
最近までパッとせず、以前クビにした
ジョン・ラセターのピクサースタジオを買収し、
彼をスーパーバイザーにして、
なんとかして起死回生を狙っていた。

明るくて可愛い女の子が
冒険していくプリンセスもの。

ディズニーの定番を踏襲しながらも、
プリンセスを迎えにくる若い男は泥棒だったりして、
チョイワルなところが現代的。

グリム童話を原作とした本作。
グリムの話なので、基本はドロドロした
心情が見え隠れしている。

本作ではラプンツェルと継母の関係。
継母はラプンツェルを幼少時にさらって育てた魔女。

継母は下界は危険だからと、娘を塔の上に幽閉する。
ラプンツェルの魔法の髪が治癒力を持っているので、
その力を独占したいためだ。

親の都合で子どもを
自立させまいとする親がたまにいる。

どんな理由があれど、
子どもはいつか親元を巣立つのが自然。
子どもを外に出すまいとする親は、
なにがしかの問題があると思う。

親の言っていることが
必ずしも正しいとは限らない。

子どもはいつか気づくのです。
絶対的であった親の存在も、
実は大したことはないのだと。

自分も親の過干渉に耐えきれず
家出をするように出て来た身。

あのとき家を出てなかったら、
今、結婚して自分の家庭など
持てていなかったと思います。

時として理解のない親に対して、
厳しい決断をしなければならない時もあります。
自分自身の人生をまもるために。

親離れができない子ども。
子離れができない親。
どちらも自然の摂理からはズレているのです。

自分の人生に責任を取れるのは
誰よりも自分自身しかいないのですから。

 

関連記事

no image

『ピーターパン』子どもばかりの世界。これって今の日本?

  1953年に制作されたディズニーの アニメ映画『ピーターパン』。 世代を

記事を読む

no image

『ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘』天才と呼ばれた普通の父親たち

  なんともうまいタイトルの本。本屋さんをブラブラしていたら、水木しげるさんの追悼コ

記事を読む

『タクシー運転手』深刻なテーマを軽く触れること

韓国映画の『タクシー運転手』が話題になっている。1980年に起こった光州事件をもとに描いたエ

記事を読む

no image

『この世界の片隅に』逆境でも笑って生きていく勇気

小学生の頃、社会の日本近代史の授業で学校の先生が教えてくれた。「第二次大戦中は、今と教育が違っていて

記事を読む

『映像研には手を出すな!』好きなことだけしてたい夢

NHKの深夜アニメ『映像研には手を出すな!』をなぜか観始めてしまった。 実のところなん

記事を読む

no image

『魔女の宅急便』魔法に頼らないということ

  ウチの子どもたちも大好きなジブリアニメ『魔女の宅急便』。 実はウチの子たち

記事を読む

『誘拐アンナ』高級酒と記憶の美化

知人である佐藤懐智監督の『誘拐アンナ』。60年代のフランス映画のオマージュ・アニメーション。

記事を読む

no image

『藤子・F・不二雄ミュージアム』仕事の奴隷になること

先日、『藤子・F・不二雄ミュージアム』へ子どもたちと一緒に行った。子どもの誕生日記念の我が家のイベン

記事を読む

no image

『トップガン』カッコいいと思ってたのに!?

  「♪ハーイウェイ・トゥ・ザ・デンジャゾーン」風にのって歌が聴こえてくる。これは…

記事を読む

no image

なぜ日本劇場未公開?『ヒックとドラゴン2』

  とうとう日本では劇場公開はせず ビデオのみの発売となった 米ドリームワークス

記事を読む

『ハンナ・アーレント』考える人考えない人

ブラック企業という悪い言葉も、すっかり世の中に浸透してきた。致

『鬼滅の刃』親公認!道徳的な残虐マンガ‼︎

いま、巷の小学生の間で流行っているメディアミックス作品『鬼滅の

『名探偵ピカチュウ』日本サブカル、これからどうなる?

日本のメディアミックス作品『ポケットモンスター』を原作に、ハリ

『グッド・ドクター』明るい未来は、多様性を受け入れること

コロナ禍において、あらゆる産業がストップした。エンターテイメン

『アナと雪の女王2』百聞は一見にしかずの旅

コロナ禍で映画館は閉鎖され、映画ファンはストレスを抱えているこ

→もっと見る

PAGE TOP ↑