アーティストは「神」じゃない。あなたと同じ「人間」。
ちょっとした現代の「偶像崇拝」について。
と言っても宗教の話ではありません。
先日妻が、集めていたアーティストの
スクラップを捨てておりました。
妻曰く「もう必要ない」とのこと。
妻はそのアーティストのファンだからこそ
記事を集めていたのですが、
別にファンでなくなった訳ではないとのこと。
今年の春、そのアーティストの来日ライブの
公演日の全日観に行ったら
満足したので必要なくなったと。
雑誌やネットに書いてある事は、
良い意味でも悪い意味でも現実と違う。
やはり自分で肌で感じたものがすべて。
自分の身内にもwikipediaに
経歴が載っている方がいるが、
自身のページをみて、
事実と違うと言っていました。
wikipediaに載せられる元となった
記事のデータが間違えていたり、
ライターさんの主観が入ったり、
ハイプされたりして、
発言の意図と別物になっていることはざら。
その方はすでに自分の名前で矢面に立っているので、
人から色々言われる覚悟はとっくに出来ている。
メディアでの雑音は仕方ないと思っているみたい。
むしろ熱烈なファンが困ったもので、
雑誌の記事やネットの情報をすべてとし、
アーティストを神格化してしまう。
電気グルーヴの二人も言っていました。
「自分よりもファンの皆さんの方が自分の事に詳しい」
事実というのは、その現場に実際にいること。
となると熱烈なファンの方の大抵の「事実」というのは
メディアを通しての情報なので、なんとも危うい。
自分もブログを書く前に、関連記事は一応調べますが、
すでに誰かが書いている記事とは
違った視点で発信しなければ意味がないと思っている。
情報と自分が肌で感じている事の
違和感からの考察がこのブログの趣旨。
いわゆる上記の「事実」を転載するものではない。
むしろその手の「事実」には懐疑的。
世の中に溢れているあまたの情報は
あくまで参考にする程度の気持ちでいないと危険。
情報収集するならば、護身のために
その意図を読み解くリテラシーを鍛えなければ、
朱に交わればなんとやら。
自分自身が肌で感じたこと、
自分自身の言葉で発することが最優先。
メディアを通してのアーティストの発言は
あまり信憑性がないことが多いです。
本人も忘れてしまうくらいのことが殆ど。
アーティストはある一面では
秀でた才能をもっているが、
あくまでファンとおなじ「人間」。
そこは気をつけないといけませんね。
関連記事
-
-
『グラディエーター』 Are You Not Entertained?
当たり外れの激しいリドリー・スコット監督の作品。この『グラディエーター』はファーストショット
-
-
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』アメコミみたいなアイツ
トム・クルーズが好きだ! 自分が映画を観るときに、監督で選ぶことはあっても、役者で決めることはほとん
-
-
『ドラゴンボール』 元気玉の行方
実は自分は最近まで『ドラゴンボール』をちゃんと観たことがなかった。 鳥山明さんの前作『
-
-
『アオイホノオ』 懐かしの学生時代
自分は早寝早起き派なので 深夜12時過ぎまで起きていることは 殆どないのだけれど、 た
-
-
『CASSHERN』本心はしくじってないっしょ
先日、テレビ朝日の『しくじり先生』とい番組に紀里谷和明監督が出演していた。演題は
-
-
『動くな、死ね、甦れ!』 過去の自分と旅をする
ずっと知り合いから勧められていたロシア映画『動くな、死ね、甦れ!』。自分ものこの映画はタイト
-
-
『グレイテスト・ショーマン』 奴らは獣と共に迫り来る!
映画『グレイテスト・ショーマン』の予告編を初めて観たとき、自分は真っ先に「ケッ!」となった。
-
-
『PERFECT DAYS』 俗世は捨てたはずなのに
ドイツの監督ヴィム・ヴェンダースが日本で撮った『PERFECT DAYS』。なんとなくこれは
-
-
『作家主義』の是非はあまり関係ないかも
NHKでやっていたディズニーの 舞台裏を描いたドキュメンタリー『魔法の映画はこ
-
-
『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』賢者が道を踏み外すとき
日本では劇場未公開の『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』。DVDのジャケ
