*

『GODZILLA』破壊神というより守護神だったハリウッドリブート版

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:カ行

t02200211_0640061413037209227

早くも2018年にパート2をやると
発表されたハリウッド版『ゴジラ』。

近年、アメリカではテロや戦争があり、
日本では震災、原発事故があった。

そもそも1954年に発表された、
第一作目の『ゴジラ』は、
戦争や核の破壊のメタファー。
制作者からの怒りや悲しみが
映像からビビッドに伝わってきた。

今回のハリウッド版『ゴジラ』、
この近年のディザスター要素を取り込んで、
さぞ恐ろしいエンターテイメントに
仕上がっているかと期待していた。

しかしながらこちらが予想していた
テーマとはちと違うみたい。

本編で確かに原発事故や津波の場面はあるし、
CGでのゴジラはデカい。
でも怖くない。情念がない。

この作品での破壊は、
「メタファー」ではなくて「ギミック」。

ゴジラは人類の味方で、ライバル怪獣ムトーは敵。
ムトーからしてみれば、
普通に繁殖したいだけなのでから気の毒。

これは第一作の『ゴジラ』ではなく、
後続する『ゴジラ対◯◯』の流れ。
ディザスター映画やSF映画というより、
純粋な「怪獣映画」。

テーマ性よりも娯楽性重視の
大人から子どもまで楽しめる作品。

ハリウッド映画を観てるのに、
日本の怪獣映画を観てるのとなんら違いなかった。

この日本で後に築き上げてきた
「ゴジラ映画の約束事」は見事に継承されている。
前半一時間はゴジラが全容をみせずに、
引っぱり倒すなんていい例。
(子どもの頃、これが退屈だった)

怖いものを期待して劇場に行ったので、
肩すかしを食らってしまったが、
これはこれでアリですね。

どうのこうの言って、
パート2も観てしまうだろうな。

関連記事

『レ・ミゼラブル』ミュージカル映画って流行なの?

今年の当り映画といえば 文句なく『アナと雪の女王』。 昨年といえば『レ・ミゼラブル』。

記事を読む

『キングスマン』威風堂々、大人のわるふざけ。

作品選びに慎重なコリン・ファースがバイオレンス・アクションに主演。もうそのミスマッチ感だけで

記事を読む

岡本太郎の四半世紀前の言葉、現在の予言書『自分の中に毒を持て』

ずっと以前から人に勧められて 先延ばしにしていた本書をやっと読めました。 エキセント

記事を読む

『うつヌケ』ゴーストの囁きに耳を傾けて

春まっさかり。日々暖かくなってきて、気持ちがいい。でもこの春先の時季になると、ひんぱんに人身

記事を読む

『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』夢を現実にした最低で最高の男

©︎東北新社 Lisenced by東北新社[/caption] 芸能界は怖いところだよ。よ

記事を読む

『オール・ユー・ニード・イズ・キル 』日本原作、萌え要素を捨てれば世界標準

じつに面白いSF映画。 トム・クルーズのSF映画では 最高傑作でしょう。 死んだら

記事を読む

『がんばっていきまっしょい』青春映画は半ドキュメンタリーがいい

今年はウチの子どもたちが相次いで進学した。 新学年の入学式というのは 期待と不安が入り交

記事を読む

『Ryuichi Sakamoto : CODA』やるべきことは冷静さの向こう側にある

http://ryuichisakamoto-coda.com/[/caption] 坂本龍

記事を読む

『あしたのジョー』は死んだのか?

先日『あしたのジョー』の主人公矢吹丈の ライバル・力石徹役の仲村秀生氏が亡くなりました。

記事を読む

『レオン』美少女は殺し屋も殺す

リュック・ベッソン監督作品、ジャン・レノ主演のフランス映画のスタッフ・キャストがハリウッド進

記事を読む

『やさしい本泥棒』子どもも観れる戦争映画

http://video.foxjapan.com/release/

『君たちはどう生きるか』誇り高く生きるには

今、吉野源三郎著作の児童文学『君たちはどう生きるか』が話題にな

『ラースと、その彼女』心の病に真摯に向き合ったコメディ

いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの人気者になったライアン・ゴズリング。

『メッセージ』ひとりが幸せを感じることが宇宙を変える

http://www.bd-dvd.sonypictures.jp/

『ハイドリヒを撃て!』実録モノもスタイリッシュに

http://shoot-heydrich.com/[/captio

→もっと見る

PAGE TOP ↑