『クラフトワーク』テクノはドイツ発祥、日本が広めた?
ドイツのテクノグループ『クラフトワーク』が
先日幕張で行われた『ソニックマニア』に出演しました。
『クラフトワーク』が来日するのはこれで3年連続です。
2012年の反原発を訴えるフェス『NO NUKES 2012』に
坂本龍一氏の声かけで参加されてから、
日本へのライブが多くなりました。
そもそも彼らの曲にあった『Radioactivity(放射能)』。
発表した70年代では、
「こうしてボクとキミの間にも見えない放射能があるんだね~」
くらいの意味合いの曲だったのですが、
80年代に入ってスリーマイルやチェルノブイリの事故を経て、
次第と政治的な内容の曲に変わっていきました。
曲中で放射能被害にあった土地名があげられるのですが、
2012年のライブから「フクシマ」の名前も加わりました。
恐ろしいことです。
そもそもテクノポップという音楽。
日本はYMOが最初に取り入れ、
世界的にもヒットをだしたので、
テクノ = 日本というイメージがありますが、
テクノの発祥地はドイツ。
YMOはクラフトワークの
日本版をやろうというのが
当初のコンセプトでした。
テクノは日本と相性が良く、
現在のアイドルミュージックなどは、
とてもマッチしやすいので、
日本発祥のイメージがついています。
先日亡くなられた
『日本でいちばん大切にしたい会社』に
とりあげられている『未来工業株式会社』の
社長・山田昭男氏の言葉にもあります。
「日本人は新しいものを発明する頭は
ゼロだけれど、世界一腕がいい」
日本の製品は品質がいいと世界でも評判。
車もカメラも時計も家電も、
そしてアニメーションも……。
発祥地はすべて日本国外。
しかしながら発祥地よりも
高性能なものに仕上げてしまう。
日本人の地道な性格が示しているのでしょう。
そういった世界に誇れる能力を
持った国民性は誇るべき。
日本人はもっと堂々とした方が
いいのではないでしょうか。
関連記事
-
-
『名探偵ホームズ』ストーリー以外の魅力とは?
最近、ジブリ作品が好きな自分の子どもと一緒に『名探偵ホームズ』を観た。 か
-
-
『ハウルの動く城』 おばさまに好評のアニメ
スタジオジブリ作品『ハウルの動く城』。 公開当時、大勢から「わけがわからない」と声があがっ
-
-
『インクレディブル・ファミリー』ウェルメイドのネクスト・ステージへ
ピクサー作品にハズレは少ない。新作が出てくるたび、「また面白いんだろうな〜」と期待のハードル
-
-
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 そこに自己治癒力はあるのか?
自分はどストライクのガンダム世代。作家の福井晴敏さんの言葉にもあるが、あの頃の小学生男子にと
-
-
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』 ヒーローは妻子持ちNG?
今年は『機動戦士ガンダム』の35周年。 富野由悠季監督による新作 『ガンダム Gのレコン
-
-
『エターナルズ』 モヤモヤする啓蒙超大作娯楽映画
『アベンジャーズ エンドゲーム』で、一度物語に区切りをつけたディズニー・マーベルの連作シリー
-
-
『ベイビー・ドライバー』 古さと新しさと遊び心
ミュージカル版アクション映画と言われた『ベイビー・ドライバー』。観た人誰もがべた褒めどころか
-
-
『スターウォーズ展』 新作公開というお祭り
いよいよ『スターウォーズ』の新作公開まで一週間! 街に出れば、どこもかしこもスターウォーズの
-
-
『トイストーリー4』 人のお節介もほどほどに
大好きなピクサー映画の『トイストーリー』シリーズの最新作『トイストーリー4』。なぜかずいぶん
-
-
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』 自分のことだけ考えてちゃダメですね
※このブログはネタバレを含みます。 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの四作目で完結