*

『機動戦士ガンダム』とホモソーシャル

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 アニメ, テレビ, メディア, 映画:カ行

t02200306_0610084913034507694

『ガンダム』といえば、我々アラフォー世代男子には、
小学校の義務教育の一環といってもいいコンテンツ。
観ていないと友達と仲間になれないくらいでした。

そして世の中には「ガンダム芸人」と
言われる芸人さんも大勢います。
ガンダム未見の妻も『ガンダム』の存在は
かねてより気になっていたので、観てみたいとのご所望。

『ファーストガンダム』の劇場版第一作をかけてみると、
始まって20分もしないうちに「私、これダメだわ」とのこと。

妻は父親からのSF英才教育(?)を
幼いときから受けているので、
女性にしてはSFにはとても理解があります。

それがなぜ?

どうもこの『ガンダム』という作品は、
女人禁制のホモソーシャルの臭いしかしないと。

言うなれば、アムロとシャアの恋愛もの。

戦争を舞台としているが、「あいつに勝ちたい」という
完全なスポ根もののジャンルに近い。

登場する女性もほとんど同性には感情移入しにくいらしい。

アムロとシャアはシリーズを通して、
恋人を何人も代えていますが、
本質的には女性に興味が無いのが伺えます。

かすかに女性蔑視すら感じます。

確かに35年前のあの時代、
子どもだったからこそ面白く観れたのかもしれません。

現代のこの世の中で、初めて見るには、
ハテナ?な価値観の部分もたくさんあると思います。

そういえばこの『ガンダム』を熱く語るのは、
普段アニメや映画、読書をしそうもない
体育会系のおじさんが多いようにも思えます。

ホモソーシャルといえば体育会系。

どうしてこのタイプの人たちが、
『ガンダム』に夢中になるのか謎が解けました。

やはり『ファーストガンダム』は
今の時代性には合わないテーマなのかもしれません。

未だファンでいる自分たちは、
刷り込みによって面白いと錯覚しているだけなのです。

好きなものは好きでいいのですが、これはこれとして、
観客もシフトチェンジしていかなければなりません。
大人になるということです。

監督の富野由悠季さんをはじめ、
その世代のアニメ作家たちが口々に嘆いています。
「俺たちはダメな大人をつくってしまった」と。

そんな「ダメ大人」はもう卒業しなくてはいけませんね。

関連記事

『ラストサムライ』渡辺謙の作品選び

トム・クルーズ主演の日本を舞台にした時代物ハリウッド映画『ラストサムライ』。渡辺謙さんのハリ

記事を読む

作者を逆感化させた『ドラゴンボールZ 復活の「F」』

正直に言ってしまうと自分は 『ドラゴンボール』はよく知らない。 鳥山明氏の作品は『Dr.

記事を読む

『オネアミスの翼』くいっっっぱぐれない!!

先日終了したドラマ『アオイホノオ』の登場人物で ムロツヨシさんが演じる山賀博之氏。

記事を読む

『ウォーリー』は未来への警笛

映画『ウォーリー』がウチでは再評価UP! 『アナと雪の女王』を観てから我が家では デ

記事を読む

ブライト・ノアにみる大人のあり方『機動戦士ガンダム』

『機動戦士ガンダム』は派生作品があまりに多過ぎて、 TSUTAYAでは1コーナー出来てしま

記事を読む

愛すべき頑固ジジイ『ロボジー』

2015年のゴールデンウィーク映画で『龍三と7人の子分たち』という映画があって、ジジイ達のコ

記事を読む

『ファインディング・ドリー』マイノリティへの応援歌

映画はひととき、現実から逃避させてくれる夢みたいなもの。いつからか映画というエンターテイメン

記事を読む

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でリアル・タイムトラベル

なんだか今年は80年代〜90年代の人気映画のリブート作やリメイク作が目白押し。今が2015年

記事を読む

デジタルデトックスのススメ『めがね』

荻上直子監督の前作『かもめ食堂』のヒットを受け継いで、ほとんどキャストも同じのこの映画『めが

記事を読む

『コクリコ坂から』横浜はファンタジーの入口

横浜、とても魅力的な場所。都心からも交通が便利で、横浜駅はともかく桜木町へでてしまえば、開放

記事を読む

『赤毛のアン』アーティストの弊害

アニメ監督の高畑勲監督が先日亡くなられた。紹介されるフィルモグ

『風と共に去りぬ』時代を凌駕した人生観

小学生の娘が突然、映画『風と共に去りぬ』が観たいと言い出した。

『光とともに…』誰もが生きやすい世の中になるために

©戸部けいこ・秋田書店[/caption] 小学生の娘が、学校

『ゲゲゲの女房』本当に怖いマンガとは?

水木しげるさんの奥さんである武良布枝さんの自伝エッセイ『ゲゲゲ

『チャーリーとチョコレート工場』歪んだ愛情とその傷

映画が公開されてから時間が経って、その時の宣伝や熱狂が冷めたあ

→もっと見る

PAGE TOP ↑