「 映画 」 一覧
『ダンケルク』規格から攻めてくる不思議な映画
クリストファー・ノーランは自分にとっては当たり外れの激しい作風の監督さん。 時系列が逆に進む長編処女作『メメント』は、何が起こっているのか結局わからなかった。名作と言われる『ダークナイト』シリー
『一九八四年』大事なことはおばちゃんに聞け!
『一九八四年』はジョージ・オーウェルの1949年に発表された、近未来の完全管理社会を描いたディストピアSF小説。のちに影響を与えた作品の多さに驚かされる。テリー・ギリアム監督の『未来世紀ブラジル』やら
『スパイダーマン ホームカミング』 ハイテク・スパイディは企業を超えて
2017/09/02 | 映画:サ行
スパイダーマンがマーベル・シネマティック・ユニバースに本格的に参戦した単独作『スパイダーマン ホームカミング』。スパイダーマンの映画化権はすっかりディズニーに移籍したものと思いきや、映画はい
『ボーダーライン』善と悪の境界線? 意図的な地味さの凄み
2017/08/24 | 映画:ハ行
映画『ボーダーライン』の原題は『Sicario』。スペイン語で暗殺者の意味らしい。映画の冒頭で、この言葉の説明のテロップが流れる。自分は『Sicario』がこの映画の原題だとは知ら
『スノーデン』オタクが偉人になるまで
スノーデン事件のずっと前、当時勤めていた会社の上司やら同僚がみな、パソコンに付属されているカメラを付箋やら絆創膏でかくしていた。真っ先に浮かんだのは『2001年宇宙の旅』にでてくるコンピューターHAL
『君の名は。』株式会社個人作家
日本映画の興行収入の記録を塗り替えた大ヒット作『君の名は。』をやっと観た。実は自分はずっとこのブームを横目に避けていた。振り返れば新海誠監督の過去作品はほとんど観ている。鑑賞後毎回
『デッドプール』映画に飽きた映画好きのためのスパイス的映画
2017/08/08 | 映画:タ行
映画『デッドプール』は、劇場公開時に見逃してからずっと観たかった映画。小さな子どもがいる我が家では、R指定のこの映画はなかなか観づらい。マーベルヒーローものだし、子どもが興味を持つ要素が多すぎる。そう
『ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム』人のふり見て我がふり笑え
なにこれ、おもしろい! NHK Eテレで放送しているテレビシリーズ『ひつじのショーン』の劇場版『バック・トゥ・ザ・ホーム』。このシリーズ初の長編だ。 そもそも『ひつじの
『パイレーツ・オブ・カリビアン』 映画は誰と観るか?
2017年のこの夏『パイレーツ・オブ・カリビアン』の新作『最後の海賊』が公開された。映画シリーズ第1作目の『呪われた海賊たち』が2003年公開だから10年以上続く息の長いシリーズだ。 新
『幸せへのキセキ』過去と対峙し未来へ生きる
外国映画の日本での宣伝のされ方の間違ったニュアンスで、見逃してしまった名作はたくさんある。この映画『幸せへのキセキ』も危うく見逃しかけた作品だ。 『幸せへのキセキ』。なんとも