*

『マッサン』女性が主役の朝ドラに、男の名前がタイトルの理由

公開日: : 最終更新日:2019/06/15 ドラマ

 

NHKの朝の連続テレビ小説。
ここのところすべての作品が評判が良く、
毎朝日本中の多くの家庭で観られているようですね。

この『マッサン』も自分もチラ見程度しか
観ていないので、話題にするのも申し訳ないところ。

朝ドラというと女性の一生や半生を描く、
女一代記みたいな作品が多い中、
この『マッサン』、男性の名前がタイトルだし、
キャストの表記もマッサン役の玉山鉄二さんが最初。

やっぱり外国人の主人公だから
感情移入しにくいのを配慮しているのかしら?
と懸念したところ、妻は言う。
「いまどき外人に感情移入できない程、
日本人が閉鎖的とは思えない」

日本人だから良くて、
スコットランド人はダメなんてない。

でもこのドラマのタイトル『マッサン』はダンナの愛称。
男の名前だけがタイトルなんて珍しいよね?

妻曰く
「彼女(主人公のエリー)が
最初に憶えた(意識した)日本の言葉だからいいんだよ」

そうか、エリーは「マッサン」という言葉に導かれて、
スコットランドからわざわざ保守的な頃の日本に来たのか。

そうするとひとりの女性の一生を変えてしまった言葉。
深くて切なくて、いいタイトルだなと感じました。

こんな会話を家庭に提供してくれるのだから、
なかなか制作者の策もうまくいっている。

関連記事

『ワンダヴィジョン』 おのれの感覚を疑え!

このコロナ禍で映画に接する意識がすっかり変わってしまった。今まで映画は映画館で鑑賞するものと

記事を読む

『高慢と偏見(1995年)』 婚活100年前、イギリスにて

ジェーン・オースティンの恋愛小説の古典『高慢と偏見』をイギリスのBBCテレビが制作したドラマ

記事を読む

no image

映画づくりの新しいカタチ『この世界の片隅に』

  クラウドファンディング。最近多くのクリエーター達がこのシステムを活用している。ネ

記事を読む

『すずめの戸締り』 結局自分を救えるのは自分でしかない

新海誠監督の最新作『すずめの戸締り』を配信でやっと観た。この映画は日本公開の時点で、世界19

記事を読む

『健康で文化的な最低限度の生活』 貧しさが先か、病が先か?

「なんか該当しそうな給付制度ありました?」 これは最近パパ友との会話で欠かせないトピック。こ

記事を読む

no image

『スーパーサラリーマン佐江内氏』世界よりも家庭を救え‼︎

日テレの連続ドラマ『スーパーサラリーマン佐江内氏』の番宣予告をはじめて観たとき、スーパーマン姿の堤真

記事を読む

no image

『精霊の守り人』メディアが混ざり合う未来

  『NHK放送90年 大河ファンタジー』と冠がついたドラマ『精霊の守り人』。原作は

記事を読む

no image

『勇者ヨシヒコと魔王の城』究極の安っぽさの追求

  このドラマの番宣ポスターをはじめてみたとき、 正直、期待してしまいました。

記事を読む

『下妻物語』 若者向け日本映画の分岐点

台風18号は茨城を始め多くの地に甚大なる被害を与えました。被害に遭われた方々には心よりお見舞

記事を読む

『のだめカンタービレ』 約束された道だけど

久しぶりにマンガの『のだめカンタービレ』が読みたくなった。昨年の2021年が連載開始20周年

記事を読む

『チェンソーマン レゼ編』 いつしかマトモに惹かされて

〈本ブログはネタバレを含みます〉 アニメ版の『チ

『アバウト・タイム 愛おしい時間について』 普通に生きるという特殊能力

リチャード・カーティス監督の『アバウト・タイム』は、ときどき話

『ヒックとドラゴン(2025年)』 自分の居場所をつくる方法

アメリカのアニメスタジオ・ドリームワークス制作の『ヒックとドラ

『世にも怪奇な物語』 怪奇現象と幻覚

『世にも怪奇な物語』と聞くと、フジテレビで不定期に放送している

『大長編 タローマン 万博大爆発』 脳がバグる本気の厨二病悪夢

『タローマン』の映画を観に行ってしまった。そもそも『タローマン

→もっと見る

PAGE TOP ↑