*

『オール・ユー・ニード・イズ・キル 』日本原作、萌え要素を捨てれば世界標準

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:ア行,

t02200169_0640049213021711451

じつに面白いSF映画。
トム・クルーズのSF映画では
最高傑作でしょう。

死んだら同じ日をまた最初から
やり直すというタイムループもの。

死んだらやり直しという、
倫理観に悪影響を与えそうなテーマだが、
観ていると爽快感を感じる。

主人公が失敗して死ぬ、また最初からやり直す。
何度も何度も失敗してもやり直す……。
ど根性の映画。

しかも同じことを繰り返しているから、
どんどんスキルアップして強くなっていく。
継続は力なり!

似たような毎日の中で成長していく
サラリーマンの生活のよう。

この映画は日本のライトノベルが原作。
ライトノベルは一般的には、
アニメやマンガの小説版といたところなので、
偏った層のファンしか手に取ることはない。

原作は少年少女が主役らしいが、
映画はトムだからおじさんになるし、
相手役の女性もそれにそぐわなければならない。

少年少女のストーリーでは萌えや、
子ども向けにしかならない。

作品の根幹は残して、萌え要素を捨てれば、
世界標準の作品になるという好例。

日本のアニメの現状は、
深夜アニメというジャンルのごとく、
萌えやフェティズムが扱われている作品が多い。

この手の作品は、
海外ではポルノになってしまう。

萌えアニメを作るのを拒んだばかりに、
潰れてしまったアニメ制作会社のなんと多いことか。

萌え学園アニメを作らなければ
商売にならないということ。

ただ、世界に通用する作品は、
この萌え要素がないものでないと、
一般客は振り向かない。

純粋にSFならSF、
アクションならアクションを
みせるものでなければならない。

萌えを作らないと国内では売れないが、
萌えを捨てないと世界標準には乗れない。

どちらがビッグビジネスかは
考えなくても分かる。

トム・クルーズは親日家。
クールジャパンに率先して力を
貸してくれたのでしょう。

今後、日本発の
「健全なエンターテイメント作品」が
増えていくことが期待できるようになりました。

世界中に喜ばれる作品が
日本から誕生することは、
とても喜ばしいことです。

そういった意味でも、
本作は未来の映画なのです。


関連記事

『坂本龍一×東京新聞』目先の利益を優先しない工夫

「二つの意見があったら、 人は信じたい方を選ぶ」 これは本書の中で坂本龍一さん (

記事を読む

アーティストは「神」じゃない。あなたと同じ「人間」。

ちょっとした現代の「偶像崇拝」について。 と言っても宗教の話ではありません。 先日妻

記事を読む

一見水と油かと思いきや。寂聴さんとホリエモンの対談集『死ぬってどういうことですか?』

尊敬する瀬戸内寂聴さんと、 自分はちょっとニガテな ホリエモンこと堀江貴文さんの対談集

記事を読む

『ウルトラマン』社会性と同人性

今年はウルトラマンシリーズ誕生の50周年記念とのこと。先日、テレビで特集番組が放送されていた

記事を読む

『ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘』天才と呼ばれた普通の父親たち

なんともうまいタイトルの本。本屋さんをブラブラしていたら、水木しげるさんの追悼コーナーにあっ

記事を読む

『ハリー・ポッター』貧困と差別社会を生き抜いて

映画版『ハリー・ポッター』シリーズが日テレの金曜の夜の枠で連続放送されるのがすっかり恒例にな

記事を読む

『ドラゴンボール』元気玉の行方

http://www.maniado.jp/community/neta.php?NETA_ID=

記事を読む

『炎628』戦争映画に突き動かす動機

『炎628』は日本では珍しい旧ソビエト映画。かつて友人に勧められた作品。ヘビーな作品なので、

記事を読む

『ベルサイユのばら』ロックスターとしての自覚

©︎池田理代子プロダクション[/caption] 「あ〜い〜、それは〜つよく〜」 自分が幼

記事を読む

『NHKニッポン戦後サブカルチャー史』90年代以降から日本文化は鎖国ガラパゴス化しはじめた!!

NHKで放送していた 『ニッポン戦後サブカルチャー史』の書籍版。 テレビの放送もとて

記事を読む

『風と共に去りぬ』時代を凌駕した人生観

小学生の娘が突然、映画『風と共に去りぬ』が観たいと言い出した。

『光とともに…』誰もが生きやすい世の中になるために

©戸部けいこ・秋田書店[/caption] 小学生の娘が、学校

『ゲゲゲの女房』本当に怖いマンガとは?

水木しげるさんの奥さんである武良布枝さんの自伝エッセイ『ゲゲゲ

『チャーリーとチョコレート工場』歪んだ愛情とその傷

映画が公開されてから時間が経って、その時の宣伝や熱狂が冷めたあ

『ドラゴンボール』元気玉の行方

http://www.maniado.jp/community/ne

→もっと見る

PAGE TOP ↑