『ジュブナイル』インスパイア・フロム・ドラえもん
『ALWAYS』シリーズや『永遠の0』の
山崎貴監督の処女作『ジュブナイル』。
この作品、ファンが描いた伝説の
『ドラえもん最終回』が元ネタになっております。
自分はこの作品を初めて観たとき、
この監督との映画的嗜好が
あまりに近いことに驚きました。
作品から溢れてくるSF愛に驚くばかり。
ある意味、熱烈な映画ファンが
オマージュで作った作品のよう。
とても羨ましく感じました。
サラリーマン・CGマンだった山崎監督は、
いつか映画を撮りたいと、
沢山の案を抱えていたそうです。
夢のタネはいつどこで花開くかわかりません。
山崎監督ははもとより映画好き。
SF作品のみならず、
あらゆるジャンルの映画を観ていたそうです。
そして自分がCGマンであっても、
やはり物語の魅力は人物描写だと
良く心得ている方だそうです。
CGはあくまで添え物だと。
そして念願のサラリーマン監督の誕生です。
キャラクター設定はドラえもんと同じ。
しずかちゃんに値するヒロインは、
幼き鈴木杏さんが演じています。
そして、山崎監督のこの夏の新作は
『ドラえもん STAND BY ME』。
ドラえもん初の3DCGアニメーション。
かつての夢がどんどん現実となっている
シンデレラストーリーまっしぐらの
巨匠・山崎貴監督です。
関連記事
-
-
さよならロビン・ウィリアムズ = ジーニー『アラジン』
ロビン・ウィリアムズが 8月11日に亡くなったそうです。 彼の作品には名
-
-
『死ぬってどういうことですか?』 寂聴さんとホリエモンの対談 水と油と思いきや
尊敬する瀬戸内寂聴さんと、 自分はちょっとニガテな ホリエモンこと堀江貴文さんの対談集
-
-
『太陽を盗んだ男』 追い詰められたインテリ
長谷川和彦監督、沢田研二さん主演の『太陽を盗んだ男』を観た。自分の中ではすっかり観た気になっ
-
-
『坂本龍一×東京新聞』目先の利益を優先しない工夫
「二つの意見があったら、 人は信じたい方を選ぶ」 これは本書の中で坂本龍
-
-
『ウォレスとグルミット』欽ちゃんはいずこ?
この『ウォレスとグルミット』は、現在大ヒット中の映画『ひつじのショーン』のアード
-
-
『となりのトトロ』 ホントは奇跡の企画
先日『となりのトトロ』がまたテレビで放映してました。 ウチの子ども達も一瞬にして夢中になり
-
-
『インサイド・ヘッド2』 感情にとらわれて
ディズニー・ピクサーの『インサイド・ヘッド2』がアメリカの劇場でヒットしているとニュースは、
-
-
『それでもボクはやってない』隠そうとしてもでてくるのが個性
満員電車で痴漢と疑われた男性が、駅のホームから飛び降りて逃走するというニュースが
-
-
『ドラゴンボール』 元気玉の行方
実は自分は最近まで『ドラゴンボール』をちゃんと観たことがなかった。 鳥山明さんの前作『
-
-
アーティストは「神」じゃない。あなたと同じ「人間」。
ちょっとした現代の「偶像崇拝」について。 と言っても宗教の話ではありません。