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『硫黄島からの手紙』日本人もアメリカ人も、昔の人も今の人もみな同じ人間

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:ア行

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クリント・イーストウッド監督による
第二次世界大戦の日本の激戦地
硫黄島を舞台にした戦争映画。

同監督による『父親たちの星条旗』と連作となる。
互いに戦ったアメリカ側と日本側で、
それぞれの視点で同じ戦争を描く意欲作。

当初イーストウッド監督は、
日本版は日系の監督に依頼しようと考えていたらしい。
外国人の自分には、正しい表現は無理だと見込んだのでしょう。

ただ、調べていくうちに、
日本人も自分たちもみな同じ人間だと
接点を感じ、自らメガホンをとる覚悟が決まったと聞きます。

戦争末期の日本は「一億総玉砕」と言われ、
勝っても負けても生きて還ってはいけない
という風潮がありました。

本土上陸の前哨戦にあたる硫黄島。
大本営に援軍を求めた渡辺謙演じる栗林忠道陸軍大将への返事は、
「鉄壁となって死ね」

日本兵は特攻や、追い詰められると自決する。
アメリカ兵からみたら、狂気の国民です。

イーストウッド監督が制作当初、
自分に感情移入できるか懸念したのも
理解できます。

しかしながら、完成した作品は
アメリカ版の『父親たちの星条旗』より
できが良かったとすら感じます。

よく終戦記念日などの街頭インタビューで、
「昔の人は偉かったんですね。お国のために死ねるなんて」
と答えている人がいます。果たして昔の人だったから偉かったのでしょうか?

時代が違っても、人間は人間。
戦争で死ぬなんて、イヤに決まってます。

人と自分が違うはずありません。

戦争で亡くなった人が特別な存在ではなく、
自分たちと同じだということです。

自分がイヤなことは、他の人もイヤ。

当時の彼らが英雄だったのではなく、
自分と同じ人間だということを受けとめた方がいい。

当時、戦争へ行って死んでいった人たちの気持ち、
ちょっと想像力を深めれば、理解できるはず。

外国人のイーストウッドだって、
分かり合えたのだから。


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