『おおかみこどもの雨と雪』 人生に向き合うきっかけ

『リア充』って良い言葉ではないと思います。
『おおかみこどもの雨と雪』が
テレビ放映されたときのツイートの様子が
NAVERまとめになってた。
やっかみと妄想ばかりの
はっきり言って低能な意見ばかりでした。
どこまで本気でツイートしてるかわからないけど、
こんな感想しか出てこないとは、みんな病んでる。
制作者は、生涯未婚率のアップや少子化に憂いている。
家庭を持つ事に興味を持って欲しいと思って、
この作品を作ったと思うんですね。
これを『リア充映画』といって、
自分と関係ないものとしてしまってる。
観客の読解力の著しい低下ですね。
シングルライフに被害妄想はしりすぎ。
シングル時代もそれなりに楽しめなければ、
パートナーができたとき、適切な距離感が保てなくなる。
すぐ破綻しちゃう。
『リア充』とか言って、
人をやっかんでる暇があるんだったら、
自分の人生とじっくり向き合う時間を作った方が良い。
まあ、そんな事も出来ないくらい、
現代はめまぐるしいのかもしれないけど……。
そしてみんなが大騒ぎしているセックスの場面だって、
恋愛がきちんと描けている本作では、
必要な表現だと言い切れます。
この描写なら、子どもにだって堂々と観せられるものです。
作り手が真面目に作っているのだから、
観る側も真面目に観る姿勢は必要ですね。
この作品をおちゃらけでしか観れない感性では、
人生にきちんと向き合えてないのかと思います。
物語に触れ、自分の人生について考えるのは
とても知的なことだと思います。
たとえエンターテイメント作品であっても、
人生を生きやすくするヒントは隠されているはずです。
もっとエンターテイメントを楽しみましょう!
関連記事
-
-
『キングスマン』 威風堂々 大人のわるふざけ
作品選びに慎重なコリン・ファースがバイオレンス・アクションに主演。もうそのミスマッチ感だけで
-
-
『きゃりーぱみゅぱみゅ』という国際現象
泣く子も黙るきゃりーぱみゅぱみゅさん。 ウチの子も大好き。 先日発売され
-
-
『aftersun アフターサン』 世界の見え方、己の在り方
この夏、イギリス映画『アフターサン』がメディアで話題となっていた。リピーター鑑賞客が多いとの
-
-
日本のアニメ、実は海外ではさほど売れてない
今国策として『クールジャパン』の名のもと、 日本のカウンターカルチャーを 世
-
-
モラトリアム中年の悲哀喜劇『俺はまだ本気出してないだけ』
『俺はまだ本気出してないだけ』とは 何とも悲しいタイトルの映画。 42歳
-
-
『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 』 若手女流監督で人生の機微が!
言わずもがな子ども達に人気の『ドラえもん』映画作品。 『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団
-
-
『名探偵ピカチュウ』日本サブカル、これからどうなる?
日本のメディアミックス作品『ポケットモンスター』を原作に、ハリウッドで製作された実写映画『名
-
-
『ダイナミック・ヴィーナス』暴力の中にあるもの
佐藤懐智監督と内田春菊さん[/caption] 今日は友人でもある佐藤懐智監督の『ダイナミッ
-
-
『トロールズ』これって文化的鎖国の始まり?
配信チャンネルの目玉コーナーから、うちの子どもたちが『トロールズ』を選んできた。
-
-
『ルックバック』 荒ぶるクリエーター職
自分はアニメの『チェンソーマン』が好きだ。ホラー映画がダメな自分ではあるが、たまたまSNSで
- PREV
- 『崖の上のポニョ』 子ども目線は逆境を超える
- NEXT
- 『風立ちぬ』 憂いに沈んだ未来予想図
