*

松田優作と内田裕也にもってかれた『ブラックレイン』

公開日: : 最終更新日:2019/06/15 映画:ハ行, 音楽

 

今日は松田優作さんの命日。

高校生の頃、映画『ブラックレイン』を観た。
大好きな『ブレードランナー(以下ブレラン)』の
リドリー・スコット監督が日本の大阪で、
まるで『ブレラン』のような映像を作り上げている。
しかもサントラには、大ファンの坂本龍一さんも参加してる。

自分と同じく『ブレラン』『YMO』ファンの
友人と新宿の映画館へ。
(そういえば観に行ったこの映画館も
今年いっぱいで廃館になる予定。諸行無常なり。)

とにかく気になったのは
画面のピントがあっていない!!

当時フィルム上映だった映画館は、
今のようなデジタルのクリアなものではない。

ハリウッド映画は世界配給するため、
オリジナルフィルムからコピーにコピーを重ねた
劣悪な状態のものが劇場にかかることとなる。
ただでさえ状態の悪いフィルムに
上映技師の手抜きで見づらい画面になっていた!!

まあ、目先の金儲けしか考えていない
80年代らしい思考ですね。

そんな劣悪な上映状態にも関わらず、
映画は自分が日本人であることが誇らしく感じるほど
日本を美化し、サイバーパンク都市として描かれていた。
カッコいい!!

リドリースコットファン納得の映像美。
内容はありきたりのアクションものだったけどね。

で、リドリースコット目当てで映画を観たのだけれど、
上映後、友人と開口一番に出た感想は
「松田優作カッコ良かった!!」でした。
あと不良中年内田裕也さんがサイコーと。

これは松田優作、海外で絶対評価されるぞ、と
ものすごく期待しておりました。
これは三船敏郎さん以来の、
カッコいい日本人ハリウッドスターの誕生かと。

映画を見終わってまだ日が浅い頃、
ニュースで松田優作さんの名前がでた。
キタキタと思った自分の耳の入ったのは
松田優作さんの訃報。

ショックでした。
この映画は死を覚悟の出演だったとのこと。

役者人生としては、これからというところ、
最後の花火を散らしたのでしょう。

こんなカッコいい死に方をしてしまうから
伝説にはなるのだけれど、
家族はたまっものではない。

あの頃松田優作さんの葬儀にいた
小さな息子さん二人は、
いま人気の役者さんになっているのだから
時の経つのは早いものです。

松田優作享年40歳。
自分は彼より年上になってしまいました。

関連記事

no image

マイケル・ジャクソン、ポップスターの孤独『スリラー』

  去る6月25日はキング・オブ・ポップことマイケル・ジャクソンの命日でした。早いこ

記事を読む

『ボヘミアン・ラプソディ』共感性と流行と

昨年はロックバンド・クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットが社会現象となった

記事を読む

no image

『ラ・ラ・ランド』夢をみること、叶えること

ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』の評判は昨年末から日本にも届いていた。たまたま自分は日本公開初日の

記事を読む

no image

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』映画監督がアイドルになるとき

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの監督ジェームズ・ガンが、内定していたシリーズ次回作『

記事を読む

no image

『ポンヌフの恋人』ボウイを愛した監督・カラックス

  デヴィッド・ボウイの訃報はまったく信じられなかった。1月8日のボウイの誕生日に、

記事を読む

no image

『東のエデン』事実は小説よりも奇なりか?

  『東のエデン』というテレビアニメ作品は 2009年に発表され、舞台は2011年

記事を読む

no image

『Perfume』最初から世界を目指さないと!!

  アイドルテクノユニット『Perfume』の パフォーマンスが、どんどんカッコ良

記事を読む

『ホームレス ニューヨークと寝た男』華やかさのまやかし

ドキュメンタリー映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』。映画公開時もとても気になってい

記事を読む

no image

『パターソン』言いたいことは伝わらない?

ジム・ジャームッシュ監督の最新作『パターソン』。ニュージャージー州のパターソンに住むパターソンさんの

記事を読む

no image

『ジャングル大帝』受け継がれる精神 〜冨田勲さんを偲んで

  作曲家の冨田勲さんが亡くなられた。今年は音楽関係の大御所が立て続けに亡くなってい

記事を読む

『もののけ姫』女性が創る社会、マッドマックスとアシタカの選択

先日、『マッドマックス/怒りのデスロード』が、地上波テレビ放送

『ジョジョ・ラビット』長いものに巻かれてばかりいると…

「この映画好き!」と、開口一番発してしまう映画『ジョジョ・ラビ

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』これからのハリウッド映画は?

マーベル・ユニバース映画の現時点での最新作『スパイダーマン:フ

『ブラック・クランズマン』明るい政治発言

アメリカではBlack Lives Matter運動が盛んにな

『ハンナ・アーレント』考える人考えない人

ブラック企業という悪い言葉も、すっかり世の中に浸透してきた。致

→もっと見る

PAGE TOP ↑