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『ダメなときほど運はたまる』欽ちゃん流自己啓発

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 テレビ, メディア, , 音楽

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欽ちゃんこと萩本欽一さん。自分が小さい頃は欽ちゃんのテレビ番組全盛期で、なんでも30%は視聴率をとっていたとか。自分にとって欽ちゃんといえば、若手に対するダメ出しもそのまま笑いにしてしまう、コントでもなかなか話が先に進まなくてじれったい笑いの印象がある。でも自分もそのころまだ小学生、笑わせてくれる人が嫌いなわけがない。欽ちゃん番組はほとんど観ていたような気がする。

欽ちゃんがテレビから姿をみせなくなって、もうしばらく経つ。今年74歳をむかえる欽ちゃんが今年の春には駒沢大学に合格して、晴れて大学生になったりと、元気すぎるくらいの印象を受ける。この本『ダメなときほど運はたまる』は、欽ちゃん流の自己啓発本。最近の日本は不安になるようなことばかり。「自分は運が悪い」と落ち込んで腐る人も多いだろうからこのタイトルなのか、あざといな〜と思って、発売した頃は読む気もなかったのですが、最近の大学入学のニュースで、自分の中で欽ちゃんブームが再燃しはじめました。

この本を読むと欽ちゃんは若いころものすごく苦労したのがわかります。家が貧乏で、お母さんに家を建ててあげたい一心で、儲かりそうな職業は何かを研究します。プロ野球の選手やら役者やら。野球の選手は無理だから役者? で鏡を見て自分のタレ目にあきらめかけたところ、映画で観た脇役の役者さんに魅力を感じて、この方向ならばと喜劇会にすすんでも才能がない。欽ちゃんといえば、自分には「大将」と呼ばれた大御所のイメージしかないのだけれど、どこへ行っても先輩に好かれ、素直な青年だったのがこの本からわかります。

下手だからアドリブでごまかした司会が「新しい」と評価されたり、欽ちゃんはこの本では「運」という言葉でくくっています。ようはポジティブシンキング。どんな状況下に置かれても腐らない。それを糧にして踏ん張ること。欽ちゃん流に言えば「そこで運がつく」ということ。

欽ちゃんの若い頃は、とにかく目上の人を敬っていたのがわかります。そして自分に地位がついたとき、若い才能を見抜く目があるというのはよても有名。欽ちゃんは「運の貯まってそうな人を選んだだけ」というけれど、そんなの凡人には見分けがつかない。欽ちゃんの言葉に迷いがないので法則があるのだろう。本書を読んでもその法則は理解できない。ようするに直感力がものすごく良いのでしょう。そういった不思議な才能を持つ人には自然と人が集まってくる。

欽ちゃんはずるいことや意地悪なことは絶対に、してはダメだと言ってます。欽ちゃんのネームバリューで出した番組のアイドルグループ『わらべ』の『めだかの兄妹』(坂本龍一編曲!)の大ヒットで、欽ちゃんにボーナスが入った時、全額突き返したそうです。「自分が汗水たらしたわけではないのでもらえない」努力しない収入は運をなくすとのこと。いま世の中が悪くなってきているのは、ずるいことや意地悪な人が増えているからではないかと言ってます。

先日子どものために『妖怪ウォッチ』の『妖怪メダル』なるもののガシャポンを買って帰ろうとしたら、ハンドルまわしても出て来ない。何度かチャレンジしたら2個出て来ちゃった。もっとハンドルまわしたらたくさん出てきそうだったけどやめました。こういったズルをすると運が逃げちゃうんだろうな。もう1個余計にメダル貰っちゃったから、運がだいぶ減ったかも。そうなると怖くなっちゃいます。

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