『グレムリン』30周年。洋画デビューの思い出深い作品。
公開日:
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最終更新日:2019/06/15
映画:カ行
妻がギズモのTシャツを買ってきた。
小さなウチの子どもたちは
「カワイイ! なにこれ!」と飛びついてきた。
ホントは怖い映画なのにね。
ギズモとは映画『グレムリン』に登場する
架空の動物『モグワイ』の名前。
愛らしいルックスなのだが、
人が飼うには危険が多い生き物。
モグワイは本編では触れていないが
どうやら宇宙生物らしい。
可愛いルックスなので
ペットにしたくなるのだが、
禁断の約束事が多いので、
人には飼えないらしい。
主人公は可愛いギズモと生活を共にするが、
不可抗力で約束事をひとつづつ破ってしまう。
それによって街が大惨事へとなっていく。
禁断なもの、手に負えないもの、
責任のとりきれないものに手を出してしまう人間。
制約が多い時点でかなり危険なものを、
大丈夫大丈夫と根拠のない理由で、
無責任に取り込んで、後で大変な事になってしまう。
何かに似てる。
自分はこの映画で洋画デビューしたのです。
自分の年代からするとほとんどは
『E.T.』で初洋画なのです。
ウチは親が映画を観ない人だったので、
かなり遅れての洋画デビュー。
それまではアニメ映画ばかり観ていました。
ハリウッド映画って面白い!!
自分の映画人生はこの作品から始まった。
今年は『グレムリン』30周年。
リブート作も決まり、現代の技術でギズモが蘇るのか?
ブラックユーモアたっぷり、
皮肉や風刺をたくさん織り込めた本作。
このスピリットは、新作も揺るがないで欲しいものです。
可愛いだけじゃダメですよ。
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