リュック・ベッソン監督作品、ジャン・レノ主演のフランス映画のスタッフ・キャストがハリウッド進出したアクション映画『レオン』。自分もこの映画は大好きで、100回は観てると思う。この映画は一人の孤独な中年殺し屋が主人公。ふとしたきっかけでローティーンの少女と生活を共にすることとなる。親子とも恋人ともいえぬ微妙な危うい関係が物語の横軸。この映画でナタリー・ポートマンがデビューしている。ベッソンの目に止まり、ナタリー自身はそれほど女優業に憧れていなかったにも関わらず、口説き落としたらしい。このマチルダという少女の役のオーディションの最終選考にはリブ・タイラーも残っていたらしい。当時ハイティーンだったリブ・タイラー。監督の意図するのはもっと幼い少女のイメージで、泣く泣く落としたらしい。

フランスと日本のカルチャーの趣味は似ている。ロリコン嗜好のおやじが多いのも特徴。40過ぎのおっさんが必死で12歳の少女を口説いたりするフランスがあれば、アイドルやら萌えアニメに夢中になるおっさんの姿も遠からず。まあ少しでも若い相手と一緒になったほうが、自分の子孫を多く残してくれるだろうという野生の本能がそうさせているのだろう。

この映画『レオン』のアクションシーンは最高にカッコいい。なんでもリュック・ベッソンの前作『ニキータ』でジャン・レノが演じた『掃除人ヴィクトル』というキャラクターを、ベッソンとジャン・レノが気に入り、ヴィクトルを主役に映画を作れないかと企画が浮かび上がった。ヴィクトルは完全な殺し屋なので達観しきっていてもう成長しない。ドラマが生まれないので映画にはなりづらい。ならば幼稚なレオンというキャラクターと、大人っぽいマチルダという少女の関係がアイディアに生まれ、この映画にいきついた。

大人っぽい美少女というのは、オヤジキラーとしていつの世にも存在してる。『レオン』のナタリー・ポートマンも然り、最近の日本では広瀬すずさんや二階堂ふみさんなんか完全にオヤジキラー系美少女。きっと本人は奔放だったり気丈な性格なのだろうが、どうしても清純派として売り込む。そうしないと日本では売れない。制服に閉じ込めて征服しようとするおやじ心理の象徴。それを知ってて演じきる少女たちのしたたかさ。メンタルの弱いおやじの2倍も3倍も上手をいく少女たちは、やはり凄腕の殺し屋も殺してしまうほどの手だれなのだろう。これは確信犯のハニートラップだ。まあ仕掛け人は同じおっさんなのだが。