*

『トゥモロー・ワールド』少子化未来の黙示録

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 メディア, 映画:タ行

t02200111_0695035013046072206

人類に子どもが一切生まれなくなった
近未来を描くSF作。

内線、テロ、人権無視、
移民の増加、貧富の格差社会……。

子どもがいなくなると言うだけで、
世の中はこうも殺伐とするのか。

メキシコ出身の
アルフォンソ・キュアロン監督が
長回しの演出を駆使し、
臨場感いっぱいに悪夢世界を創り出す。

この長回し演出は、
次回作『ゼロ・グラビティ』でも
効果的に使われている。

クライマックスの市街地の銃撃戦の場面では
神々しさすら伝わってくる。

SF映画はこうでなくてはいけないというほどの、
現代社会への警告が山ほど詰まっている。

子どもがいない社会……。
いま日本もそうなりつつある。

子どもは幸福をもたらし、
場を清めるパワーがある。
子どもは生命力そのもの。

抹香臭くなくとも、
子どもが身近にいる人ならば
誰もが感じていることでしょう。

実は自分たちは子どもたちの存在に
知らず知らず助けられているのです。

子どもがないがしろにされている今の世の中。
日本人の心もどんどん殺伐と
してしまっていることでしょう。

この映画を観て、
子どもがいない社会とはどういうものなのか
イメージトレーニングしてみるのも
良いかも知れない。

いまどき珍しい、重く暗い映画です。


関連記事

『ラストサムライ』渡辺謙の作品選び

トム・クルーズ主演の日本を舞台にした時代物ハリウッド映画『ラストサムライ』。渡辺謙さんのハリ

記事を読む

『風立ちぬ』憂いに沈んだ未来予想図

映画『風立ちぬ』、 Blu-rayになったので観直しました。 この映画、家族には不評

記事を読む

『乾き。』ヌルい日本のサブカル界にカウンターパンチ!!

賛否両論で話題になってる本作。 自分は迷わず「賛」に一票!! 最近の『ドラえもん』は

記事を読む

『プライベート・ライアン』戦争の残虐性を疑似体験

討論好きなアメリカ人は、 時に加熱し過ぎてしまう事もしばしば。 ホントかウソかわから

記事を読む

『バウンス ko GALS』JKビジネスの今昔

JKビジネスについて、最近多くテレビなどメディアで とりあつかわれているような気がする。

記事を読む

『東京物語』実は激しい小津作品

今年は松竹映画創業120周年とか。松竹映画というと、寅さん(『男はつらいよ』シリーズ)や小津

記事を読む

映画化までの長い道のり『のぼうの城』

鳥取市のマスコットキャラクター 『かつ江(渇え)さん』が批判を受けて非公開になった。

記事を読む

鳥肌実のアヤシい存在感と、まっとうな人生観の映画『タナカヒロシのすべて』

昨日は8月15日。終戦記念日。 この日で自分がすぐ イメージするのは靖国神社。

記事を読む

『ベイマックス』を起爆剤に日本も!! その1

エンタメ産業はアメリカが世界一。 あまり知られていないが、日本は第二位。 この冬休み

記事を読む

『ズートピア』理不尽な社会をすり抜ける術

variety.com[/caption] ずっと観たかったディズニー映画『ズートピア』をや

記事を読む

PAGE TOP ↑