『ルパン三世 カリオストロの城』これって番外編だよね?
『ルパン三世』が30年ぶりに
テレビシリーズになるとのことで。
数年前からイタリアのフィアット社が
『ルパン三世』の新作を作りたいと
名乗りをあげているウワサは耳にしていましたが、
当時は実写版にしたいとのことで頓挫。
ここで結実したのかも知れません。
テレビで放送するたび高視聴率がでる
『ルパン三世 カリオストロの城』。
自分も子どもの頃、さんざっぱら観てきた。
なんだかテレビ版と絵が違うな~
とは思いながらも、
子どもなのでそれほど気にしていなかった。
ウチの小さな子ども達が
「観たい」というので再鑑賞。
ちょっとウチでは『ルパン三世』は
避けてきたところがある。
子どもたちの目的は、
ジブリでおなじみのお姫様がでてくるから。
とにかくこの作品は『ルパン三世』ではなく、
スタジオジブリ作品といっていいだろう。
キャラクターデザインも宮崎アニメだし、
登場人物達が異様に優しい。
不二子は完全に脇役だし、
エロスよりも清純である
クラリスがヒロインなのをみると、
宮崎駿監督は峰不二子が嫌いなんだな~と感じる。
結局この作品は、モンキーパンチ氏の描く
『ルパン三世』ではなく、
同じキャラクターは出てくるものの、
性格は全く別物の
パラレルワールドの番外編なのだろう。
『ルパン三世』の原作ファンからはよく聞く声。
「『カリ城』は確かに面白いけれど、
宮崎作品として面白い。ルパンとはちと違う」
要は『ルパン三世』が人気があるというより、
宮崎アニメをみんな好きといったところ。
悪役以外は登場人物はみんないい人
それがみんなが観たいものなんだとすると、
観客がいかに疲れていて弱っているかと感じる。
ルパン三世は大泥棒で悪いヤツ。
不二子は金の亡者でしたたか。
どうやらみんな
このドライさには耐えられないみたいね。
このドライな関係が『ルパン三世』の
本来の世界観で魅力。
『ルパン三世』の新作を作る時は
この『カリオストロの城』は作風として
踏襲してしまうと残念ながら
『ルパン三世』らしさがなくなってしまう。
さて新シリーズはどうなることやら?
関連記事
-
-
『ロード・オブ・ザ・リング』 ファンタージーがファンタジーのままならば
Amazonのオリジナル・ドラマシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング 力の指輪』が配信開始にな
-
-
『ピーターパン』子どもばかりの世界。これって今の日本?
1953年に制作されたディズニーの アニメ映画『ピーターパン』。 世代を
-
-
『舟を編む』 生きづらさのその先
三浦しをんさんの小説『舟を編む』は、ときどき日常でも話題にあがる。松田龍平さんと宮崎あおいさ
-
-
日本企業がハリウッドに参入!?『怪盗グルーのミニオン危機一発』
『怪盗グルー』シリーズは子ども向けでありながら大人も充分に楽しめるアニメ映画。ア
-
-
『レディ・バード』先生だって不器用なひとりの人間
アメリカの独立系制作会社A24の『レディ・バード』。近年、評判のいいインディペンド映画は、み
-
-
『LAZARUS ラザロ』 The 外資系国産アニメ
この数年自分は、SNSでエンタメ情報を得ることが多くなってきた。自分は基本的に洋画が好き。日
-
-
『トイ・ストーリー・オブ・テラー』 続々発表の新作短編、実は大人向け?
BSのDlifeで『トイストーリー』の 新作短編が放送された。 なんでも本邦初公開とのこ
-
-
『窓ぎわのトットちゃん』 他を思うとき自由になれる
黒柳徹子さんの自伝小説『窓ぎわのトットちゃん』がアニメ化されると聞いたとき、自分には地雷臭し
-
-
『ロッキー』ここぞという瞬間はそう度々訪れない
『ロッキー』のジョン・G・アヴィルドセン監督が亡くなった。人生長く生きていると、かつて自分が影響を受
-
-
『スター・トレック BEYOND』すっかりポップになったリブートシリーズ
オリジナルの『スター・トレック』映画版をやっていた頃、自分はまだ小学生。「なんだか単純そうな話なのに
