自分にとっても懐かしい『アオイホノオ』
自分は早寝早起き派なので
深夜12時過ぎまで起きていることは
殆どないのだけれど、
たまたま観てしまった深夜ドラマ。
面白かった。
舞台は1980年頃の大阪の芸大。
柳楽優弥氏演じる主人公が、
自分の才能に自信満々で入ってくるが、
自分よりも才能にあふれた人たちに
どんどん遭遇していき、ショックをうけまくる。
役者さんはみんなキャラの濃いメイクで、
男ばかりが集まるクリエーター集団の
キモチワルさを全開に表現している。
島本和彦氏の自伝的マンガが原作ということもあって、
登場人物には後のアニメ界を牽引していく
若きクリエーター達が大勢でてくるのだが、
「あくまでフィクション」とうたっているので、
どこまで本当かは分からない。
そんなマニアックな登場人物をぬきにしても、
「自分はいちばんすごい」と信じて出てきたら、
大したことはなかった。ってのは
個人的に感情移入してしまう。
実は自分も映像学校に通った経験があり、
ほとんどこのドラマにあるような経験をしている。
自分では自信満々で作った作品が、
人に見せたら予想外の反応で傷ついたり、
他の生徒の作品が良くてショックを受けたり……。
ただこのドラマのような
才能豊かな人はいなかったかな?
有名になった人もいないみたいだし。
自分も含めてだけど……。
登場人物がみんなキモチワルイのが笑える。
てか、自分も第三者からみれば
こんなものだったのかと思うと、
「自分はクリエーターだ!」とカッコつけてた分、
若かりしの自分にも笑えてくる。
そうか自分の青春時代は笑えるんだ!
自分は、大成こそはしなかったけれど、
若いときに良い経験をしたんだなぁと
つくづく感じました。
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