「 本 」 一覧
『カラマーゾフの兄弟(1969年)』 みんな変でみんないい
いまTBSで放送中の連続ドラマ『俺の家の話』の元ネタが、ドストエフスキーの小説『カラマーゾフの兄弟』なのではないかとSNSで話題になった。『カラマーゾフの兄弟』ってそんな話だったっけ? 日本の
『デッド・ドント・ダイ』 思えば遠くへ来たもんだ
エンターテイメント作品でネタに困った時、とりあえずゾンビものを作れば、それなりにヒットする。そんなジンクスがある。日本で大流行の『鬼滅の刃』だって、まず最初には、和装のゾンビものがやりたくて企
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』 たどりつけばフェミニズム
先日、日本の政治家が、国際的な会見で女性蔑視的な発言をした。その政治家は以前からも同じような発言ばかりしていた。今までは国内では許されていた。多様性を認めていこうという国際的な流れに逆らうよう
『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!』 結束のチーム夫婦も前途多難⁉︎
2016年に人気だった『逃げるは恥だが役に立つ』、通称『逃げ恥』の続編スペシャル版。なんとなしに途中から観ていたら、あまりの面白さに、小学生の子どもと最後まで観入ってしまった。人気テレビシリー
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』 言わぬが花というもので
大好きな映画『この世界の片隅に』の長尺版『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。オリジナルの『この世界の片隅に』がヒットした頃、片渕須直監督が、目標の成績を突破したら、原作から省略したエピソ
『デューン/砂の惑星(1984年)』 呪われた作品か失敗作か?
コロナ禍で映画業界は、すっかり先行きが見えなくなってしまった。ハリウッド映画の公開は延期に次ぐ延期。世界の映画産業はすっかり止まってしまった。それに引き換え日本の映画館は、『鬼滅の刃』の大ヒッ
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』これからのハリウッド映画は?
マーベル・ユニバース映画の現時点での最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をやっと観た。アベンジャーズシリーズの最終作『アベンジャーズ:エンド・ゲーム』の後日談ということで、正直「ま
『ハンナ・アーレント』考える人考えない人
ブラック企業という悪い言葉も、すっかり世の中に浸透してきた。致死に至るような残業や休日出勤を強いたり、パワハラやセクハラが横行する企業は、従業員から訴えられたり、社会的批判を受けたりするように