「 映画:タ行 」 一覧
『ドライブ・マイ・カー』 綺麗な精神疾患
映画『ドライブ・マイ・カー』が、カンヌ国際映画祭やアカデミー賞で評価されているニュースは興味深かった。海外でもファンの多い村上春樹さんの短編小説を、180分に及ぶ長尺作品に膨らました映画化。劇
『たちあがる女』 ひとりの行動が世界を変えるか?
人から勧められた映画『たちあがる女』。中年女性が平原で微笑むキービジュアルは、どんな映画なのかさっぱりわからない。自分では見つけられないタイプの映画。ほう、アイスランドの映画か。先日アイスラン
『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』 理想の家庭像という地獄
※このブログはネタバレを含みます。 配信サービスは恐ろしい。ついこの間劇場公開したばかりかと思っていた『ドクター・ストレンジ』の新作が、シレッともう配信開始になっている。こうなると映画館
『トップガン マーヴェリック』 マッチョを超えていけ
映画『トップガン』は自分にとってはとても思い出深い映画。映画好きになるきっかけになった作品。10代の頃、バイトして初めて買ったレーザーディスクがこの映画だった。ギター部の友人が、この映画のテー
『ドゥ・ザ・ライト・シング』 映画の向こうにある現実
自分は『ドゥ・ザ・ライト・シング』をリアルタイムで映画館で観た世代。それまで人種差別問題は、教科書の中での出来事で、どこか他人事だった。この映画を初めて観た頃も、「ああ、海の向こうのアメリカで
『tick, tick… BOOM! 』 焦ってする仕事の出来栄えは?
毎年2月になると、アメリカのアカデミー賞の話が気になる。エンターテイメント大国のアメリカでは、今どんな映画が注目されているのか。よく日本は、世界でいちばん最後に、海外配給作品が公開される。なん
『ドライヴ』 主人公みたいになれない人生
ライアン・ゴズリング主演の『ドライヴ』は、カッコいいから観た方がいいとよく勧められていた。ポスタービジュアルは暗くて地味。車中にいる悲しい顔をしたライアン・ゴズリングに、明るいピンクの筆記体文