*

さよならロビン・ウィリアムズ = ジーニー『アラジン』

公開日: : 最終更新日:2019/06/15 アニメ, 映画:ア行

 

ロビン・ウィリアムズが
8月11日に亡くなったそうです。

彼の作品には名作が多く、
観始めたら彼の演技に圧倒されて、
夢中になってみてしまう事が多い。

ロビン・ウィリアムズは演技が達者だけど、
どうもこのパワフルさが疲れてしまって、
個人的にはあまり得意ではないらしい。

このロビンのハイテンションと
キャラクターがマッチしたのは
ディズニー映画の『アラジン』での
ランプの魔人ジーニー役。

最近CSで子どもと観たのですが、
これは日本語版で山寺宏一さんが
演じていました。

一時期落ち目になっていたディズニーアニメが
『リトルマーメイド』、『美女と野獣』の
大ヒットで快進撃まっただ中の『アラジン』。

劇中歌『ホール・ニュー・ワールド』は
いまだに結婚式でも使われる名曲。

難しい歌なのに、子どもたちも口ずさむ。

ディズニーアニメは、
その時代の最先端の技術や、
トップクラスのミュージシャンを起用し、
最高のエンターテイメントを目指す。

アニメーションは海外では基本的には
カートゥーン(子ども向け)であるのだが、
最高のスタッフが最高の技術を
駆使して制作されるので、
大人の鑑賞にも十分堪えうる名作が誕生する。

『アナと雪の女王』もその流れで生まれた作品。

ただ勘違いしないで欲しいのは、
ディズニー作品はあらゆるエンターテイメントの
入門編みたいな存在で、
本質までは触れていないということ。

ここから、文学・古典・ミュージカル……。
あらゆる作品に触れる
きっかけ作りの作品である。
物足りなければ、
そこから自分で開拓して行くべき。

昨今『アナ雪』批判などあるが、
それらはまったくもって野暮。

ディズニー映画は、
そこにとどまるものではなく、
それをきっかけに突き進むための
呼び水のようなものだと思うんですけどね。

関連記事

no image

ある意味アグレッシブな子ども向け映画『河童のクゥと夏休み』

  アニメ映画『河童のクゥと夏休み』。 良い意味でクレイジーな子ども向けアニメ映画

記事を読む

『東京卍リベンジャーズ』 天才の生い立ちと取り巻く社会

子どもたちの間で人気沸騰中の『東京卍リベンジャーズ』、通称『東リベ』。面白いと評判。でもヤン

記事を読む

no image

『ジュブナイル』インスパイア・フロム・ドラえもん

  『ALWAYS』シリーズや『永遠の0』の 山崎貴監督の処女作『ジュブナイル』。

記事を読む

no image

『団地ともお』で戦争を考える

  小さなウチの子ども達も大好きな『団地ともお』。夏休み真っ最中の8月14日にNHK

記事を読む

no image

『ルパン三世 カリオストロの城』これって番外編だよね?

  『ルパン三世』が30年ぶりに テレビシリーズになるとのことで。 数年前か

記事を読む

no image

『ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘』天才と呼ばれた普通の父親たち

  なんともうまいタイトルの本。本屋さんをブラブラしていたら、水木しげるさんの追悼コ

記事を読む

『エレファント・マン』 感動ポルノ、そして体調悪化

『エレファント・マン』は、自分がデヴィッド・リンチの名前を知るきっかけになった作品。小学生だ

記事を読む

no image

『トロールズ』これって文化的鎖国の始まり?

  配信チャンネルの目玉コーナーから、うちの子どもたちが『トロールズ』を選んできた。

記事を読む

no image

『ローレライ』今なら右傾エンタメかな?

  今年の夏『進撃の巨人』の実写版のメガホンもとっている特撮畑出身の樋口真嗣監督の長

記事を読む

『愛がなんだ』 さらば自己肯定感

2019年の日本映画『愛がなんだ』が、若い女性を中心にヒットしていたという噂は、よく耳にして

記事を読む

『PERFECT DAYS』 俗世は捨てたはずなのに

ドイツの監督ヴィム・ヴェンダースが日本で撮った『PERFECT

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー volume 3』 創造キャラクターの人権は?

ハリウッド映画のスーパーヒーロー疲れが語られ始めて久しい。マー

『ショーイング・アップ』 誰もが考えて生きている

アメリカ映画の「インディーズ映画の至宝」と言われているケリー・

『ゴールデンカムイ』 集え、奇人たちの宴ッ‼︎

『ゴールデンカムイ』の記事を書く前に大きな問題があった。作中で

『フェイブルマンズ』 映画は人生を狂わすか?

スティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的映画『フェイブルマンズ』

→もっと見る

PAGE TOP ↑