*

『花とアリス』男が描く少女マンガの世界

公開日: : 最終更新日:2015/11/08 アニメ, 映画:ハ行

t02200144_0640042013099783086

岩井俊二監督作品『花とアリス』が
アニメ化されるというニュースが来ましたね。

女の子が好きで好きで、
作者自身が女の子になってしまえといった、
いわゆる「男が描く少女マンガ」の世界。

この映画はもう10年前の作品。
続編を作るのにやっぱり
蒼井優さんと鈴木杏さんが
主役でなくてはいけないらしく、
もう大人になった彼女たちは
みたくないからアニメ化なのか?

個人的には「大人になった花とアリス」
のほうが観たいのだが……。

岩井俊二監督の映像は、
今までの日本映画とは異なって
ヨーロッパの映画のような美しい絵作り。
「岩井美学」とまで言われた。
要するに泥臭くないんですね。

彼の作品には陰惨な映画もあるけれど、
本作のようなコメディタッチの作風なのに、
映像美でつくっているので珍しい。

名カメラマン篠田昇氏が作品の美学に
ものすごく力を発揮していたと感じます。

その篠田カメラマンがこの作品の後、
『世界の中心で、愛をさけぶ』を最後に亡くなります。
『花とアリス』が岩井&篠田の黄金コラボの最終作。

篠田カメラマン死後から岩井作品は変化したと感じます。
パワーもなくなったし、ペースも遅くなった。
喪失感が伝わります。

『花とアリス』が発表された10年前、
自分も若く、女学生の話を楽しくもみれたのでしょうが、
この10年で自分も結婚し、娘も生まれると、
女学生は女性の対象ではなくなり、
娘にしかみえず、すっかり憧れの対象ではなくなった。

近年の岩井作品には、
あまり興味が湧かなくなったのは事実なんですね。

はっきり言っちゃうと、
女学生の物語なんてどうでもよくなっちゃった。

果たして自分の感性がかわったのか?
はたまた岩井監督の作風が変わったのか?

これってただ客層の新陳代謝で、
自分はターゲットから外れたってことだけかしら?

関連記事

『ベルサイユのばら』ロックスターとしての自覚

©︎池田理代子プロダクション[/caption] 「あ〜い〜、それは〜つよく〜」 自分が幼

記事を読む

『ファインディング・ドリー』マイノリティへの応援歌

映画はひととき、現実から逃避させてくれる夢みたいなもの。いつからか映画というエンターテイメン

記事を読む

『精霊の守り人』メディアが混ざり合う未来

『NHK放送90年 大河ファンタジー』と冠がついたドラマ『精霊の守り人』。原作は上橋菜穂子氏

記事を読む

『RAW 少女のめざめ』それは有害か無害か? 抑圧の行方

http://raw-movie.jp/[/caption] 映画鑑賞中に失神者がでたと、煽

記事を読む

王道、いや黄金の道『荒木飛呂彦の漫画術』

荒木飛呂彦さんと言えば『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの漫画家さん。自分は少年ジャンプの漫画

記事を読む

『アナと雪の女王』からみる未来のエンターテイメント

『アナと雪の女王』は老若男女に受け入れられる 大ヒット作となりました。 でもディズニ

記事を読む

ある意味アグレッシブな子ども向け映画『河童のクゥと夏休み』

アニメ映画『河童のクゥと夏休み』。 良い意味でクレイジーな子ども向けアニメ映画です。 上

記事を読む

『ゴーストバスターズ』ファミリー向け映画求む!

http://www.foodbeast.com/news/ghostbusters-stay-p

記事を読む

子ども目線は逆境を超える『崖の上のポニョ』

日中二歳の息子の子守りをすることになった。 『風立ちぬ』もBlu-rayになることだし

記事を読む

『ジュブナイル』インスパイア・フロム・ドラえもん

『ALWAYS』シリーズや『永遠の0』の 山崎貴監督の処女作『ジュブナイル』。 この

記事を読む

『インクレディブル・ファミリー』ウェルメイドのネクスト・ステージへ

https://www.disney.co.jp/movie/inc

『薔薇の名前』難解な語り口の理由

あまりテレビを観ない自分でも、Eテレの『100分de名著』は面

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ディズニー帝国の逆襲

https://starwars.disney.co.jp/[/ca

『ホームレス ニューヨークと寝た男』華やかさのまやかし

ドキュメンタリー映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』。

『フロリダ・プロジェクト』パステルカラーの地獄

アメリカで起きていることは、10年もしないうちに日本でも起こる

→もっと見る

PAGE TOP ↑